2005年7月27日、
モーニング娘。の27枚目の
シングル「色っぽい じれったい」がリリースされました。この
シングルは、グループにとって大きな転換期を象徴する作品と言えるでしょう。メンバーの
矢口真里の脱退、
石川梨華の卒業を経て、7期メンバーの
久住小春が加入した後の最初の
シングルであり、グループの新たな方向性を示唆するものでした。
センターポジションを務めたのは
高橋愛。メインボーカルは
高橋愛、田中れいな、そして
藤本美貴が担当しました。楽曲の発表は、
2005年5月に
大阪で行われた
ファンクラブ限定の
久住小春の握手会イベントという、意外性のある方法で行われました。このイベントで、曲名が発表され、
久住小春による歌い出しが披露されたのです。
「色っぽい じれったい」は、
つんく♂による作詞・作曲で、編曲は
鈴木Daichi秀行が担当。楽曲の特徴は、
ラテン調のリズムと生楽器を多用したサウンドです。それまでの
モーニング娘。の楽曲では
打ち込み路線の作品が多かったため、「色っぽい じれったい」は、サウンド面での変化を感じさせる作品となりました。イントロ、間奏、アウトロでは
フラメンコ風の要素が取り入れられており、メンバーの衣装も赤を基調とした
フラメンコ風デザインで統一されました。この楽曲のダンスは、その衣装と相まって、情熱的で妖艶な雰囲気を醸し出していました。
この
シングルのリリースに伴い、大規模な握手会イベント「東名阪握手サーキット」が
2005年8月27日に開催されました。
モーニング娘。の新曲発売に伴う東名阪を跨ぐ握手会は、「
LOVEマシーン」以来6年ぶりとなるものでした。新メンバーの
久住小春を含む全メンバーが3チームに分かれ、横浜、名古屋、
大阪の3都市を1日で駆け巡るという、非常に大規模なイベントとなりました。イベントへの参加は、
シングル「色っぽい じれったい」の初回限定盤および通常盤初回出荷分の購入者のみが応募可能で、
シングルVを購入したファンは参加できませんでしたが、多くのファンが参加し、メンバーと直接触れ合う機会を得ることができました。
チーム分けは以下の通りです。
Aチーム:吉澤ひとみ、
紺野あさ美、
道重さゆみ、
久住小春(名古屋→
大阪→横浜)
Bチーム:
高橋愛、小川麻琴、田中れいな(
大阪→横浜→名古屋)
Cチーム:
新垣里沙、
藤本美貴、
亀井絵里(横浜→名古屋→
大阪)
カップリング曲には「愛と太陽に包まれて」が収録されており、こちらはAKIRAによる編曲です。さらに、インストゥルメンタルバージョンも収録。メンバーの
久住小春と
亀井絵里のセリフから始まる「色っぽい じれったい」は、
モーニング娘。の新たな魅力と、グループの進化を象徴する一曲となりました。楽曲に参加したミュージシャンは、
鈴木Daichi秀行、こーじ、古川昌義、笹本安詞、竹上良成、鈴木正則、竹内浩明、
つんく♂、AKIRAなど錚々たるメンバーが名を連ねています。
この
シングルは、アルバム『
レインボー7』と『
モーニング娘。ALL SINGLES COMPLETE 〜10th ANNIVERSARY〜』にも収録されています。YouTubeではミュージックビデオも視聴可能で、当時の
モーニング娘。の姿と、楽曲の世界観を改めて楽しむことができます。 「色っぽい じれったい」は、
モーニング娘。の歴史の中でも、重要な位置を占める
シングルとして記憶されています。