レインボー7

モーニング娘。7枚目のアルバム『レインボー7』：虹色の歌声が織りなす、多彩な楽曲群

2006年2月15日、モーニング娘。の7枚目のオリジナルアルバム『レインボー7』が発売されました。初回限定盤と通常盤の2種類がリリースされ、初回限定盤にはモーニング娘。のメンバーを収めた写真集（4C/32P）が封入されています。

このアルバムは、モーニング娘。の7期メンバーとして加入した久住小春にとって、初のオリジナルアルバムという記念すべき作品となりました。 アルバム全体を通して、色をテーマにしたタイトルの楽曲が多く収録されており、虹をイメージしたアルバムタイトルからも、そのコンセプトが見て取れます。全楽曲の作詞・作曲は、つんく♂が担当しています。

収録されている楽曲は、メンバーのソロ楽曲やユニット楽曲、そしてグループ全体で歌う楽曲と、そのバリエーションも豊かです。 例えば、「レインボーピンク」は道重さゆみと久住小春によるユニット曲で、それぞれ「重ピンク（しげピンク）」、「こはっピンク」という名義で歌唱しています。この曲は、2人のデビュー曲という設定で、後にこのユニット名自体が「レインボーピンク」と呼ばれるようになりました。

また、アルバムには、久住小春加入以前にリリースされたシングル曲「THE マンパワー!!!」と「大阪 恋の歌」も収録されています。これらの楽曲は、飯田圭織、矢口真里、石川梨華といった、過去のメンバーも参加している点が特徴です。

楽曲のアレンジも多彩で、ロック色の強い「HOW DO YOU LIKE JAPAN? 〜日本はどんな感じでっか?〜」や、バラード調の「INDIGO BLUE LOVE」（新垣里沙、亀井絵里、田中れいなによる歌唱）、そしてアップテンポな「女子かしまし物語3」（23rdシングルのリメイクバージョン）など、聴き応えのある楽曲が揃っています。

特に注目すべきは、「さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!」です。この曲は、タイトルに色名は含まれていませんが、歌詞の中に「赤くて緑で黄色いですね」「至福の三原色」といった表現が登場し、色をテーマとしたアルバムのコンセプトを巧みに反映しています。また、サビの部分ではメンバーそれぞれの別れの言葉が、バックコーラスのスキャットをバックにソロで歌われる構成となっており、最後のセリフを担当した吉澤ひとみは、この収録当時、「自分が最後のセリフを担当するなんて絶対にない」と思っていたと語っています。つんく♂自身も、この曲を「（このアルバムの）本編終了」と位置づけています。

『レインボー7』は、モーニング娘。の変遷と、メンバーそれぞれの個性、そしてつんく♂の音楽性が見事に融合した、聴き応えのあるアルバムと言えるでしょう。 様々な楽曲を通して、モーニング娘。の新たな魅力を発見できる作品です。 アルバムには1期から7期までのメンバーが参加しており、モーニング娘。の歴史を感じさせる豪華なラインナップとなっています。

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