艶漢

艶漢（アデカン）とは

『艶漢』は、尚月地による漫画作品で、新書館の「ウィングス」にて連載されています。当初は『好漢仕事記艶吹雪』というタイトルでしたが、コミックス化の際に現在のタイトルに改められました。

物語の舞台とあらすじ

物語の舞台は、星燈国（せいとうこく）という架空の国に存在する幻灯町（げんとうちょう）。この国は一見平和ですが、国外では絶えず戦争が続いており、その事実は政府によって隠蔽されています。時代設定は明治から昭和初期の日本を彷彿とさせ、独特な雰囲気を持つ街並みが描かれています。

物語は、フンドシを愛する傘職人・吉原詩郎と、彼の自堕落な生活を許せない熱血巡査・山田光路郎の出会いから始まります。二人は、幻灯町で起こる様々な事件に巻き込まれていき、その中でそれぞれの過去や隠された真実が明らかになっていきます。

主な登場人物

吉原詩郎（よしわら しろう）
本作の主人公の一人。傘職人で、自他共に認めるサディスト。だらしない性格で、よくフンドシを脱いでしまう。手先が器用で、様々な小物を作るが、その使い道は謎。過去に危険な経験をしており、戦闘能力も高い。光路郎と出会うことで人間らしさを取り戻しつつある。
山田光路郎（やまだ こうじろう）
本作のもう一人の主人公。幻灯署の巡査で、正義感と熱血漢の持ち主。筋肉質で猫好き。詩郎のだらしなさを直そうと毎日彼の家を訪れる。周りの人間には敏感だが、自分自身の事には鈍感。罪人には説得を試みるが、卑劣な者には容赦しない。詩郎の過去に何か隠されたものがあると感じ、彼を支えたいと思っている。
吉原安里（よしわら あんり）
詩郎の兄貴分。ゲイ寄りのバイセクシャルで、色気を放つ。排他的な思考を持ち、残忍な一面も持つ。現在は詩郎と険悪な関係。
荒上三郎太（あらかみ さぶろうた）
巡査で、光路郎の兄貴分。情報通で、海外の珍しい食べ物や文化に興味がある。少女小説を愛読しているが、周囲には秘密にしている。
早乙女水彦（さおとめ みずひこ）
副巡査長。光路郎たちの上司。

舞台化

『艶漢』は、舞台作品としても展開されています。

浪漫活劇譚
活劇ショーとして上演。複数回にわたり公演されています。
浪漫活劇譚『艶漢』
浪漫活劇譚『艶漢』第二夜
浪漫活劇譚『艶漢』第三夜
浪漫活劇譚『艶漢』第四夜
歌謡倶楽部
歌謡エンタテインメントショーとして上演。こちらも複数回公演されています。
歌謡倶楽部『艶漢』
歌謡倶楽部『艶漢』第二幕

その他の展開

催し物
イラスト展や、作品の世界観を再現した展示会などが開催されています。
艶漢イラスト展
艶漢ワンダーランド
舞台 浪漫活劇譚 艶漢 衣装展
艶漢アンダーグラウンド展
関連商品
単行本、画集、ドラマCD、映像商品、音楽商品、フレグランスなど、様々な関連商品が発売されています。
* グッズも多数展開されており、イベント会場や通販などで購入可能です。

まとめ

『艶漢』は、独特な世界観と魅力的なキャラクターたちが織りなす、アンダーグラウンドな事件簿です。漫画だけでなく、舞台、グッズなど、様々な形で作品の世界を楽しむことができます。明治から昭和初期の雰囲気が好きな方、個性的なキャラクターが好きの方におすすめの作品です。

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