芝田新

芝田 新について

芝田新（しばた あらた）は1903年6月16日に北海道函館市で生まれた日本の俳優です。本名は川上勇之進（かわかみ ゆうのしん）であり、彼は日本の演劇と映画界で長いキャリアを持つことから、多くのファンの記憶に刻まれています。

人物・来歴

芝田は早稲田大学文科を卒業した後、上京して大阪に移住しました。大阪松竹劇団での経験を通じて、彼は新声劇団の幹部俳優としても活躍し、角座や浪花座などの劇場に出演しました。1933年には日活太秦撮影所に所属し、映画俳優としても活動を開始します。

映画デビューの年には、主演作品として『峠三里』や『月光人斬橋』を残しましたが、その後は脇役に専念するようになります。1934年には第一映画に移籍し、さらには1936年には新興キネマへと転職。その後はフリーとして、様々な劇団や撮影所で活躍し、第二次世界大戦中および戦後には東宝劇団や東宝撮影所などで多くの作品に参加しました。

1955年からは日活と新東宝の作品に主に出演し、1961年には新東宝が倒産する直前の段階でテレビの時代劇ドラマにも出演するようになります。

舞台・映画での実績

芝田のキャリアは映画と舞台作品の両方にわたります。彼の出演作品は、日活太秦撮影所での1933年から1950年代にかけての多岐にわたる作品に及んでいます。具体的には、1933年の『振分け小平』、1934年の『忠臣蔵 刃傷篇、復讐篇』、1936年の『沓掛時次郎』など、多くのジャンルに渡る作品があります。

また、彼は新興キネマ京都撮影所でも活躍し、1937年の『岩見重太郎』や『寺小屋』といった作品に名を連ねています。さらに、1955年から1960年代にかけての新東宝や日活の作品でも印象的な役柄を演じ、多くの名作に貢献しました。

テレビドラマでも活躍

芝田は映画だけでなく、テレビドラマでも数多くの作品に出演しました。1958年から1960年にかけて放送された『新吾十番勝負』や1959年の『春風ざむらい』など、彼の演技は視聴者に強い印象を与えました。また、『半七捕物帳』や『黒百合城の兄弟』などの作品でも高い評価を得ています。

結び

芝田新は、その多彩な演技力と数々の名作への出演によって、日本の演劇界と映画界に多大な影響を与えました。彼の功績は今なお多くのファンによって受け継がれており、日本のフィルムヒストリーに欠かせない存在と言えます。

もう一度検索