芝野耕司

芝野 耕司について

芝野 耕司（しばの こうじ、1953年1月生まれ）は、日本における計算機科学の権威であり、東京外国語大学の名誉教授として知られています。彼の研究や教育のキャリアは、情報科学とデータベースに関連する多くの側面で、特に日本国内の標準化活動において大きな影響を与えています。

教育背景

芝野氏は、1971年に六甲学院高等学校を卒業し、その後1977年に京都大学工学部数理工学科を卒業しました。さらに、彼は1979年に京都大学大学院工学研究科で博士前期課程を修了しました。この時期に彼の計算機科学に対する興味が深まり、以降の研究活動の基盤が形成されました。

職歴

芝野氏の職歴は多岐にわたります。彼は1979年4月から三井情報開発株式会社の総合研究所で研究員としてのキャリアをスタートしました。その後、1982年には日本IBMに転職し、東京基礎研究所で副主任研究員として研究を続けました。このように、企業での実務経験が彼の研究に対する実践的理解を養いました。

1988年からは東京国際大学の商学部に移り、専任講師から助教授、最終的には教授として活躍しました。1998年以降は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で教授を務める一方、情報処理センターの長も任されました。2018年3月には定年退職し、その後名誉教授の称号を授与されました。

標準化活動

芝野氏は、ISO/IEC JTC 1/SC 2|ISO_IEC JTC 1_SC 2の委員長や、SQLマルチメディアとアプリケーションパッケージに関するWG4のコンベナーとして、国際的な標準化活動にも幅広く関与しています。国内では、JIS X 3005におけるデータベース言語SQLの原案委員会の委員長を務め、文字コード関連の複数のJISの原案委員会においても重要な役割を果たしています。

著作

芝野氏は、数多くの著書も執筆しています。代表的な著作には、『JIS漢字字典』（1997年）、『SQLがわかる本』（1998年）、『SGML/XMLがわかる本』（2000年）などがあります。特に『JIS漢字字典』は、多くの人々に利用されている参考書籍であると同時に、日本語処理の分野の標準化にも寄与した作品とされています。また、共著による『データベース標準用語事典』も、業界における重要なリソースとして評価されています。

結論

芝野耕司氏は、長年にわたり日本の計算機科学及び情報処理の分野で多大な貢献をしてきました。彼の研究、教育、そして標準化活動は、今後も次世代の研究者や技術者に影響を与え続けることでしょう。

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