芦ノ牧トンネル

芦ノ牧トンネルは、福島県会津若松市大戸町大字小谷に位置する道路トンネルです。全長は335.0m、幅員は6.5（8.5）m、有効高は4.5mで、1970年3月に竣工しました。このトンネルは、蛇行する阿賀川に沿い、芦ノ牧温泉市街地の狭隘区間を通る従来の国道121号の改良事業として、バイパス建設に伴い1967年度より建設されました。その後、1993年に国道指定延伸に伴い国道118号の重用路線となりました。

芦ノ牧温泉の位置する高台を貫くこのトンネルは、芦ノ牧温泉へのアクセスを飛躍的に向上させました。北詰は旧道と平面交差する十字路となっており、芦ノ牧温泉のエントランスとして機能しています。その角には観光案内所が建ち、訪れる人々を迎えています。一方、南詰では旧道と立体交差しており、スムーズな交通の流れを確保しています。

トンネルの坑門と擁壁には、会津若松のシンボルである鶴ヶ城の石垣をイメージした装飾が施されています。これにより、トンネルは地域の景観に溶け込み、観光客にとっても印象的なものとなっています。また、露天風呂に入浴する家族などのイラストが描かれており、トンネルを通過する人々に安らぎと温かさを与えています。

周辺には、豊かな自然と温泉地が広がっています。芦ノ牧温泉をはじめ、阿賀川や芦ノ牧橋などの観光スポットも点在しており、トンネルを訪れる人々は、周辺の観光も楽しむことができます。また、舟子峠や舟子トンネル (会津鉄道)も近くに位置しており、鉄道ファンにとっても魅力的なエリアとなっています。

芦ノ牧トンネルは、単なる道路トンネルとしてだけでなく、地域の歴史や文化、自然と調和した観光資源としての役割も担っています。会津若松を訪れる際には、ぜひ芦ノ牧トンネルを通って、その魅力を体感してみてください。

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