花の中三トリオ

花の中三トリオ

花の中三トリオ（はなのちゅうさんトリオ）は、1970年代にオーディション番組『スター誕生!』からデビューした森昌子、桜田淳子、山口百恵の3人のことを指します。彼女たちは同じ学年であり、中学3年生当時の1973年にその名が広まりました。この愛称は、番組のチーフ・プロデューサーである池田文雄によって付けられたもので、人気歌手の美空ひばりや江利チエミを由来としています。

1973年8月26日の『スタ誕』100回記念特番でその名が冠され、これをきっかけに『月刊明星』が特集を組んだことで一気に知られるようになりました。トリオは1970年代のアイドルブームを牽引し、彼女たちの影響はその後の多くのアーティストに受け継がれています。

メンバー紹介

森昌子

• - 愛称：マコ
• - 本名：森田昌子
• - 生年月日：1958年10月13日
• - キャッチフレーズ：「あなたのクラスメート」
• - 主な業績：1971年に『スター誕生!』で初代グランドチャンピオンとなり、翌年に「せんせい」でデビュー。NHK紅白歌合戦への初出場は1973年です。

桜田淳子

• - 愛称：淳ぺい
• - 本名：桜田淳子
• - 生年月日：1958年4月14日
• - キャッチフレーズ：「さわやか淳ちゃん」
• - 主な業績：1972年に『スター誕生!』でグランドチャンピオンとなり、翌年に「天使も夢みる」でデビュー。1974年には「黄色いリボン」で紅白歌合戦に出演。

山口百恵

• - 愛称：ももさん
• - 本名：山口百惠
• - 生年月日：1959年1月17日
• - キャッチフレーズ：「ひとにめざめる14才」
• - 主な業績：1972年に『スター誕生!』に参加し、翌年には映画『としごろ』で主演し、同名の主題歌でデビュー。1974年には「ひと夏の経験」で紅白歌合戦に初出場しました。

活動の変遷

花の中三トリオの名は時間と共に様々な呼び名に変化し、3人が高校に進学する際には「花の高一トリオ」となり、その後も「高二トリオ」、最終的には「高三トリオ」として知られるようになりました。彼女たちは1977年3月に高校を卒業し、同年には日本武道館にて解散コンサートを開催しました。これに関する模様はテレビ番組で放送され、当時のファンにとって忘れられない瞬間となりました。

エンターテインメントの進化

また、彼女たちの主演映画『花の高2トリオ 初恋時代』も1975年に公開され、唯一の映画作品として記憶されています。これがシリーズ化されることはありませんでしたが、当時のアイドル文化の象徴となりました。

三人は、1974年から1979年の間に6年連続で紅白歌合戦に揃って出場し、多くのファンに愛され続けました。しかし、全員がトリオとしてできたわけではなく、実際にはそれぞれが独自に活動していました。

引退とその後

彼女たちはそれぞれの人生を歩む中、結婚を機に芸能界を引退したり、活動を減らしたりしていきました。森昌子以外の二人は早い段階で表舞台から姿を消し、森も2006年に復帰した後は長い間一人で活動を続けました。結局、2019年末には再引退となり、彼女たちの黄金時代が静かに幕を閉じました。

花の中三トリオは、その音楽と映像を通じて今もなお日本のポップカルチャーに影響を与え続けています。

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