花座 (仙台市)

魅知国定席 花座

魅知国定席花座（みちのくじょうせきはなざ）は、宮城県仙台市青葉区一番町4丁目に位置する、貴重な定席寄席です。2018年4月1日に開場し、最大で40席を設けています。この寄席は、三大都市圏以外の地域で唯一の定席として知られています。

花座では、毎月1日から5日と25日から30日の10日間に、落語芸術協会が主催する「魅知国仙台寄席」を開催。この期間中は、さまざまな落語を楽しむことができます。それに加えて他の日には、漫才やマジックなどの多彩な演芸会も実施されるため、鯛のように様々な表現を体験する場となっています。

2023年3月より、入場料の支払いにクレジットカードや各種電子マネーが使えるようになり、観客にとってさらに利便性が向上しました。

歴史と前史

花座の前身となる寄席は、明治から大正にかけて仙台市内に存在していましたが、時が経つにつれてその姿は消えてしまいました。2010年には、町おこしの趣旨から株式会社BBIが仙台三越のフードコートで「魅知国仙台寄席」を月に1回開催しました。しかし、東日本大震災によりフードコートが閉鎖されたため、他の会場を巡りながら寄席を続けていました。その結果、正式に定席として花座が設立される運びとなったのです。

2020年3月には、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて公演を一時中断する事態が発生しました。その後、感染防止策を講じて6月から公演を再開し、検温や換気をしっかりと行い、観客の安全を最優先にした運営がされました。2021年には再度緊急事態宣言が発令され、数回の公演が中止となりつつも、感染対策を強化して演目を再開しました。2022年も感染状況に応じて公演の中止や延期が行われました。

2025年3月27日には、強風により新幹線の運行が影響を受け、副主任の雷門小助六が仙台に到着できず、急遽地元芸人だけでの公演が行われるという事態もありました。このように多くの困難を乗り越え、花座は今でも仙台の文化の一端を支えています。

アクセスと運営

魅知国定席花座は、仙台市地下鉄南北線の勾当台公園駅から徒歩1分という好立地にあります。名誉館長には桂歌丸が就任しており、席亭は白津守康（しらつもりやす）が担当しています。彼は1962年生まれで、仙台南高校と東北学院大学を卒業した経歴を持ち、2005年度には仙台商工会議所青年部の第4代会長も務めました。

花座は、寄席文化を地域に根付かせるため、これからもさまざまな取り組みを続けていくことでしょう。観客に親しまれる場所として、今後も成長の噴火を迎えることを期待しています。

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