花畔駅

花畔駅（ばんなぐろえき）は、かつて北海道石狩郡石狩町（現在の石狩市花畔）に位置していた軽石軌道の駅でした。軽石軌道線の終着駅として、地域の交通を担っていましたが、路線の廃止とともにその歴史を終えました。

歴史

花畔駅は、1922年（大正11年）10月28日に軽石軌道軽川 - 花畔間の開業に伴い、終着駅として開業しました。当時の石狩地域における人や物資の輸送に貢献しました。

しかし、1937年（昭和12年）9月には、軽石軌道の運行が休止されたことにより、花畔駅も営業を休止しました。その後、1940年（昭和15年）10月23日に軽石軌道が正式に廃止されたことで、花畔駅も廃駅となりました。短い期間ではありましたが、地域の足として重要な役割を果たしました。

駅構造

花畔駅は軽石軌道の終着駅として、簡素な構造であったと考えられますが、詳細な駅構造に関する記録は残されていません。

駅名の由来

駅名の「花畔」は、アイヌ語の「pana-un-kur（川下の方の人）」に由来します。この地名が示すように、石狩川の流れと人々の生活が深く結びついていたことがうかがえます。

駅周辺

花畔駅は、現在の石狩手稲通と東8丁目篠路通の交点に位置していました。駅の周辺には、以下の施設があります。

北海道道44号石狩手稲線（石狩手稲通）
北海道道273号花畔札幌線（東8丁目篠路通）
石狩市立花川小学校
石狩市民図書館
石狩市役所
茨戸川

これらの施設は、現在の石狩市花畔地区における生活や文化の中心となっています。

隣の駅

軽石軌道
軽石軌道線

南9線駅 - 花畔駅

参考文献

今尾恵介（監修）『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 1 北海道、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790019-7。

関連項目

日本の鉄道駅一覧
廃駅

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