芳乃さくら

芳乃さくら：『D.C.』シリーズのキーパーソン

芳乃さくら（よしの さくら）は、CIRCUS製作のアダルトゲーム『D.C. 〜ダ・カーポ〜|D.C._〜ダ・カーポ〜』およびその派生作品に登場するメインヒロインの一人です。スピンオフ作品『T.P.さくら』では主人公を務めています。彼女は、その可愛らしい外見と、物語の鍵を握る重要な役割で、多くのファンを魅了してきました。

プロフィールと性格

幼少時のあだ名は「さくらんぼ」。主人公の朝倉純一と義妹の朝倉音夢の幼馴染であり、純一の従姉にあたります。感情表現が豊かで、甘えん坊でお気楽な性格のため、周囲からはマスコットのように可愛がられています。純一にベタ惚れで、よく甘える姿が見られます。おばあちゃん子で、時代劇や任侠映画、熱血教師ドラマを好む一方、少し変わった口調や手癖の悪さも持ち合わせています。また、何でもかじるという奇妙な癖も。

IQ180の天才であり、アメリカの大学を飛び級で卒業し、植物学の博士号を取得しています。教員免許も全教科所持しており、黒板にチョークで文字を書くシーンがありますが、誰も解読できません。頭脳ゲームには非常に強く、科学者でありながら、魔法や超能力といった非科学的なものは嫌いです。和菓子の他にキャットフードも好物で、ピーマンや炭酸飲料が苦手という子供っぽい一面も持ち合わせています。

金髪のツインテールが特徴で、一人称は「ボク」。身長は140cmと小柄で、魔法使いの血を引いており、強い力を持っていますが、制御しきれない部分もあります。明るい性格ですが、傷つきやすく、魔法が引き起こしたことなどを一人で抱え込んでしまうこともあります。

シリーズにおける役割

『D.C.』シリーズでは、常に重要な役目を担うキーパーソンとして描かれています。作品ごとにアレンジされたテーマソングが付けられており、テーマソングの数が最も多いキャラクターです。

D.C.

6年前にアメリカへ引っ越していましたが、最近になって純一の夢に現れるようになり、その後帰国。風見学園に転入します。幼い頃から純一にベタ惚れで、義妹となった音夢に対抗して純一に甘えます。アメリカ滞在中には純一宛に手紙を出していましたが、全て音夢によって捨てられていたという裏設定もあります。同じ転校生の胡ノ宮環と仲が良く、環が純一と結ばれた際には祝福しますが、嫉妬することも。月城アリスのシナリオでは植物学者としての知識が鍵となります。また、教員免許を持っており、純一の担任になることもあります。

魔法の力が強いため、クラスメイトの白河ことりの心を読む能力が効かず、苦手とされています。物語の鍵を握っているため、他のヒロインのシナリオにも深く関わっています。条件を満たさないと、3月7日でシナリオが終了してしまいます。

D.C.W.S./S.V./F.S./A.S.

『D.C. White Season』、『D.C. Summer Vacation』、およびそれらのリメイク版では、風見学園の講師をしています。洋館編や秋編で攻略可能で、大人バージョンが登場したり、純一に罵詈雑言を浴びせたりする場面もあります。

D.C.I.F.

音夢の病気が枯れない桜の魔法のせいだと気づき、桜を枯らすことを躊躇し、結局音夢を救えなかったことで深い傷を負います。その後、純一を助けるために一時帰国します。

D.C.II

『D.C.』から53年後、風見学園の学園長として登場します。容姿はほとんど変わっておらず、幼いままです。身寄りのない主人公の桜内義之を居候させています。謎に包まれた主人公の過去や初音島の過去を知っており、シリーズを通しての真の主役にしてヒロインとも言えます。前作のヒロインの中で唯一立ち絵があり、物語の核心に関わります。アメリカで長年研究していましたが、数年前に帰国。学園長室は和室で、鍋をすることもあります。はりまおという犬（？）を連れており、彼とも会話ができます。

D.C.II S.C.

『D.C.II』本編のシナリオの関係で、「アルティメットプレストーリーズ」のみに登場。ロンドンにいる音姫が彼女の姿を目撃したと語っています。

D.C.II F.L.

アイシアシナリオおよび「アルティメットプレストーリーズ」に登場。以前に比べてよく笑うようになったと義之に評されています。「III」への地続きではない唯一のエピソードです。

D.C. Dream X'mas

未来の世界に一緒に来ますが、混乱を避けるため家で過ごすことが多いです。54年前の幸せだった時代に酷似したループ世界を作り出してしまいます。

D.C.P.K.

ピックアップされたヒロインではないですが、D.C.とD.C.IIの両ルートに登場する重要人物です。D.C.IIルートではD.C.のさくらがメインで登場します。

D.C.III

風見鶏編では、禁呪によって記憶を失った状態でロンドンに飛ばされ、清隆とリッカに保護されます。その後、ループを繰り返しながら記憶を取り戻し、元の時代に戻ります。初音島編では、成長した姿で現れ、100年前の物語を語ります。

D.C.II.D.M

2060年4月21日に初音島に帰還し、義之に迎えられます。義之と音姫の結婚式に出席し、その後は家族に囲まれて幸せに暮らしています。

D.C.4

最後のD.Cシナリオにてカガミの国の番人として登場します。

アニメにおける芳乃さくら

アニメ版では、ゲーム版の設定を踏襲しつつも、独自の展開が見られます。『D.C.』では積極的に純一にアタックし、『D.C.II』では学園長として登場します。『D.C.III』では、過去の記憶を失った状態で登場し、物語に深く関わります。

その他

芳乃さくらの名前は「芳野さくら」と誤記されることが多く、過去の作品では誤表記が散見されました。また、金髪ツインテールの容姿から『Gift』の藤宮千紗と間違われることもあります。

担当声優は、北都南（18禁版）、田村ゆかり（コンシューマ版、テレビアニメ）、三森すずこ（『T.P.さくら』）、ひと美（『D.C.III』）です。

まとめ

芳乃さくらは、『D.C.』シリーズにおいて、その可愛らしさと高い知性、そして物語を動かす重要な役割で、多くのファンに愛されています。シリーズを通して、さまざまな姿を見せ、物語を盛り上げる彼女の活躍は、今後も注目されるでしょう。

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