芳野日向子

芳野 日向子

芳野 日向子（よしの ひなこ、1966年8月17日生まれ）は、日本の元女性声優であり、主に1980年代から1990年代にかけて活動していました。東京都板橋区出身で、彼女は声優としてのキャリアを青二プロダクションに所属しながら築いていきました。2008年12月に声優業を引退しましたので、長きにわたり声優の世界で活躍していたことがわかります。本名は金丸 日向子（かなまる ひなこ）です。

活動の軌跡

芳野は高校を卒業後にフリーターとして過ごしていましたが、自分の声にコンプレックスを抱えていました。それを乗り越えるべく、「短所を長所に変えよう」と考え、声優養成所を調べて青二塾の東京校の6期生になることを決めました。1986年には、同じく同期の鈴木砂織と丸尾知子と共に声優ユニットQP'S（キューピーズ）の結成に参加し、そこでシングルレコードを1枚発売しました。

声優としてのデビューは1987年10月に、人気アニメ『ビックリマン』の十字架天使役で果たしました。この役柄は初のレギュラー出演であり、制作チームとの関係は1年半続き、芳野自身も深い思い入れがあったようです。彼女は『ビックリマン』のキャラクターを通じて「こんな私を育てていただいて」と感謝の思いを語り、同作品の終了時には学校を卒業した気持ちになったと振り返っています。また、子供たちから寄せられたファンレターに対するエピソードもあり、自身も鉛筆書きの手紙で返信し、子供が嬉しそうに喜んでいる様子を見て感動したという思い出も残しています。

声の特徴とスキル

その声質は「超音波ボイス」とも称され、独自の存在感を放っていました。芳野の特技としてはピアノ、水泳、ゴルフ、スキーなど多岐にわたり、多才な一面を持っていました。

芳野日向子のキャリアの後任

声優業から引退後、芳野が演じた役柄の後任を継承したのは古原奈々で、ゲーム『太鼓の達人』シリーズにおける「どん子」がその一例です。

主な出演作品

芳野は数多くのテレビアニメ、劇場アニメ、OVA、ゲームなどに出演しましたが、特に『ビックリマン』シリーズでの十字架天使の役柄が知られています。他にも、1988年から1992年の『キテレツ大百科』では様々な声のキャラクターを演じ、1990年代には『カードキャプターさくら』や『ロックマンエグゼ』などの人気作品にも関与しました。

以下に彼女の主なテレビアニメとその役柄を列挙します:

• - 1987年: 『ビックリマン』 (十字架天使)
• - 1988年: 『キテレツ大百科』 (子役一同、さまざまなキャラクターを演じる)
• - 1993年: 『美少女戦士セーラームーンR』 (ビピエーロ)
• - 1994年: 『機動武闘伝Gガンダム』 (ソフィア)
• - 1999年: 『キョロちゃん』 (マスカーラ など)

このように、芳野日向子は多様なキャラクターに命を吹き込み、多くのファンに愛され続けています。彼女のキャリアは、その独自の声と演技力によって輝かしいものとなり、今なお多くの人々に記憶されています。

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