青二塾

青二塾について

青二塾（あおにじゅく）は、1982年に設立された声優事務所青二プロダクションの附属養成所です。この塾は、声優業界に対する質の維持を目的に、自らの後継者を育成するために設立されました。声優養成所でありながら、俳優教育を重視するという独自の教育方針を持ち、声優という職業の本質を理解するための基礎を築くことを第一にしています。

施設の概要

青二塾には、東京都港区に位置する「東京校」と、大阪府に所在する「大阪校」の2つの校舎があります。東京校は1982年9月に開校し、1年間の教育を受ける「東京校1部」と、社会人向けの夜間コース「東京校2部」があります。東京校1部は、かつては年2回生徒を募集していましたが現在は年1回の募集に変更されています。また、入塾試験においては、きわめて優れた国語力や演技力が求められており、ペーパーテストや寸劇、朗読などが実施されるため、受験者にとっては大きな挑戦となります。

一方、東京校2部は1998年に設立され、主に大学生や社会人を対象にした2年間の学びの場です。この制度は、既存の本科に通うことが困難な人々へ門戸を開くために設けられています。大阪校は1983年に設立され、こちらも高卒以上が入塾資格で、週2回のレッスンを実施しています。

教育体制

青二塾では、声優に特化した授業だけではなく、日本舞踊やモダンバレエ、発声訓練、演技の基礎など、俳優としての素養を高めるための訓練にも力を入れています。卒業後は、青二プロへのオーディションを受験する権利が与えられ、合格者はジュニアとして仮所属となります。しかし、青二塾から正所属となれる可能性は非常に低く、歴史的には１０人に１人、あるいはそれ以下の割合であることが知られています。

歴代の塾長

青二塾の歴代塾長には、久松保夫、久保進、北川米彦、古市利雄がいます。特に北川氏は長期にわたって塾長を務め、その後は古川登志夫が任されており、教育方針や育成において大きな影響を与えました。大阪校の塾長は関真吾が延々と務めています。

青二塾出身の声優

青二塾を卒業した声優には、知名度の高い俳優が数多くいます。東京校の出身者では、神谷浩史や桑島法子、少女時代に活躍した柴田由美子や荘真由美などが名を連ね、また大阪校出身者にも植田佳奈や置鮎龍太郎など、著名な声優が多数います。

青二塾を通じて、数多くの talent が育成され、声優業界に新たな息吹をもたらしていることがその価値を物語っています。教育の厳しさと多様性が、彼らの活躍を支えているのです。

結論

青二塾は、単なる声優養成所ではなく、次世代の優れた俳優を育成するための重要な拠点です。その徹底した教育方針と、質の高い人材の輩出は、今後も声優業界に貢献し続けることでしょう。

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