苅谷俊介

苅谷俊介について

苅谷俊介（かりや しゅんすけ）は、1946年11月26日に日本の大分県日出町で生まれた俳優およびアマチュア考古学者です。本名は苅谷俊彦。彼は日本考古学協会のメンバーでもあります。大分県立大分工業高等学校を卒業後、家庭の事情により大学進学を諦め上京し就職。俳優業を志しながら、1968年に東宝芸能学校演技科を卒業しました。

来歴

苅谷は1971年に渡哲也主演の松竹映画『さらば掟』で映画デビューし、その後東宝や東映の作品に脇役として出演しました。1974年には石原プロモーションに入社し、同社の作品『大都会』や『西部警察』シリーズなどにおいて重要な役を務めました。しかし、1982年に自らの趣味である考古学研究との両立を目指し退社しました。退社の理由は「俳優独立」としていましたが、実際には考古学に専念するためでした。

退社後、俳優業の合間に考古学の研究を続け、1985年には株式会社土舞台を設立。また、1991年頃から約100人の考古学愛好家を集めた勉強会「考古見聞会」を主宰し、2000年には日本考古学協会の会員となりました。彼の研究活動は、特に邪馬台国有力候補地である纒向遺跡の調査において顕著で、2009年には自身のマネージャーに仕事を取らないよう指示し、発掘に直接関わりました。

現在、苅谷は神奈川県秦野市に住んでおり、2009年には故郷から「ふるさと親善大使」として委嘱されています。彼はまた、別府市から「ONSENツーリズム別府特別観光大使」の役職も担っています。

人物

彼の考古学への興味は高校2年生の時に、発掘現場に通ったことから始まりました。その後俳優業に没頭していたものの、石原裕次郎の新居建設現場で土器が発見されたことがきっかけで再燃されました。考古学の研究癖は強く、発掘に関わった遺跡は30か所以上にも及び、一般向け著書や論文も出版しています。

苅谷は教育にも関心が強く、運動等の家族との触れ合いを大事にしています。彼は独特の教育論を持ち、例えば娘との入浴中に『万葉集』を教えるなど、教育熱心さが知られています。現在も畑仕事をする傍ら、俳優と考古学の両立を図っています。

出演作品

苅谷は多くのテレビドラマや映画での出演しており、彼のキャリアは多岐にわたります。彼が特に活躍した作品には、テレビドラマの『太陽にほえろ!』や『西部警察』、大河ドラマの『葵 徳川三代』や『江〜姫たちの戦国〜』などが含まれます。また、映画も数多く出演しており、その精力的な活動は彼の才能を証明しています。

今後も苅谷俊介は俳優として、また考古学者として多くの人々に影響を与えていくことでしょう。

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