若井小づえ・みどり

若井小づえ・みどり

若井小づえ・みどりは、1965年から1991年にかけて活動した、日本の女性漫才コンビです。彼女たちは吉本興業大阪本部に所属し、師匠には若井はんじとけんじを持ちました。彼女たちのコンビは、洋裁学校の同級生であり友人である二人が結成したものでしました。

活動の経緯

コンビとしての活動初期は、「若井こづえ・ひとみ」という名前でスタートし、ケーエープロダクションに在籍。大阪梅田にあるトップホットシアターを拠点に、徐々にその名を知られるようになりました。しかし、後に師匠の反対を跳ね除けて吉本興業に移籍しました。彼女たちは漫才ブームには直接的には乗らなかったものの、花月劇場での公演やテレビへの出演を通じて、次第に多忙を極めるようになりました。

特に1980年代中盤から後半にかけては、テレビ番組での活躍が広がり、人気を博しました。彼女たちの芸風は、小づえの強い結婚願望のアピールとみどりのツッコミから成り立っており、客席を巻き込むスタイルで多くのファンを魅了しました。

師匠との関係

若井小づえ・みどりの二人は、師匠から独身を通すことを強く求められ、この条件を受け入れた結果、長年の独身生活を送ることになります。特に、小づえは結婚には強いこだわりを持っており、その様子をネタにして観客を楽しませました。一方のみどりは、彼女に振り回される役としての立ち位置を活かしました。

解散の背景

1991年、みどりが結婚することとなり、コンビは解散しました。この際には、みどりの私生活における変化が両者の立場に差を生み、何かとネタも出しにくくなったとされています。また、みどりが結婚を周囲に隠していたことが原因で、小づえが激怒したとも言われています。

活躍していた頃の特徴

小づえは、彼女の特異なファッションセンスや化粧、豊かな表情で知られており、特に大きな帽子をかぶって登場する姿が印象的でした。また、「嫁にもぉて！」や「おっきがぁるに！」といったフレーズを織り交ぜながら、独自のギャグを展開し、このスタイルは観客に強くアピールしました。解散後も、小づえはヨガ講師として活動を続け、またみどりは漫才やテレビタレントとしてのキャリアを重ねました。

その後の人生

小づえは1999年に51歳で亡くなりましたが、彼女の個性的な芸風は多くの人々に記憶され続けています。一方、みどりは現在も芸人・テレビタレント・吉本新喜劇の女優として、自身のスタイルで活躍を続けています。彼女たちの軌跡は、漫才界における女性の地位を確立する一部となり、後進の芸人たちに影響を与えています。

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