若宮三紗子

若宮三紗子について

若宮三紗子（わかみやみさこ）は、1989年6月23日生まれで香川県多度津町出身の卓球選手および指導者です。彼女は卓球の前陣速攻スタイルを得意とし、ITTFの世界ランキングでは最高24位を記録しています。段位は7段であり、彼女の強力なドライブとミート打ちが彼女の武器となっています。

若宮選手は特に女子ダブルスにおいて素晴らしい実績を残しており、藤井寛子選手とのペアで2010年から四連覇を達成しました。その後も、彼女は福原愛選手との女子ダブルスや松平賢二選手との混合ダブルスで国内外の大会で数多くの好成績を次々と収めました。2018年の3月に引退するまで、彼女は日本の卓球界で重要な存在であり続けました。

経歴

若宮選手は多度津町立豊原小学校、三豊市立高瀬中学校を卒業後、尽誠学園高等学校に進学し、2007年にはインターハイ女子シングルスで優勝を果たしました。同年の全日本卓球選手権ジュニア部門ではベスト4に進出し、2008年にはシングルスでベスト8に入るなど、着実に実力を証明していきました。次第に卓球に打ち込む決意を固め、立命館大学産業社会学部に入学しました。

大学在学中の2008年には全日本学生卓球選手権大会で女子シングルスとダブルス両方で優勝。さらに、国際大会にも挑戦し、2004年にはアジアユース選手権カデット部門で優勝を飾り、2007年にはワールドジュニアサーキットのインド大会での優勝も達成しました。ITTFプロツアーにも参加し、2009年の和歌山大会でシングルスのベスト8に進出するなど、国内外での活動はめざましいものがありました。

社会人としては、2009年に日本生命に入社し、同年の東アジア大会で藤井選手とペアを組んで女子ダブルスの銀メダルを獲得しました。その後、2010年には全日本選手権で女子ダブルスの初優勝を成し遂げ、広州でのアジア競技大会では銅メダルを得るなど、国内外での活躍が続きました。2012年には混合ダブルスにおいても初優勝を果たし、その年の全日本選手権では女子ダブルスでの3連覇を達成しました。

健康問題と引退

しかし、同年に全身性エリテマトーデスを発症し、以後は健康問題に悩まされることとなります。2017年には病気の影響を公表し、同年から日本生命ではコーチとしてジュニア世代の育成にも尽力し始めました。

2018年に現役を引退し、その後はボディメイクトレーナーおよび卓球解説者として活動を開始。そして2021年にはTリーグのトップおとめピンポンズ名古屋の監督に就任し、女性指揮官として新たな挑戦をしています。

主な戦績

若宮三紗子選手は多くの大会で数々の成績を残しています。特に2007年のインターハイ優勝から始まり、2008年には全日本大学総合卓球選手権でシングルスとダブルスの両方で優勝。その後も日本選手権での優勝やアジア競技大会でのメダル獲得など、華々しい成績を数多く残しています。また、彼女の存在は卓球界における歴史的なものとなり、特に女子ダブルスにおいては優勝候補の一人とされていました。

若宮三紗子選手の功績は、卓球界における偉業として今も語り継がれています。彼女の努力と情熱は、後進の選手たちにとってのインスピレーションとなっていることでしょう。

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