若山かずさ

若山 かずさ

演歌歌手。本名は山田範子（やまだ のりこ）。1964年3月22日、千葉県袖ケ浦市に生まれる。血液型はO型。出身地の袖ケ浦市がかつて上総国の一部であったことに由来し、「かずさ」という芸名を選んだ。

所属レコード会社は日本コロムビア、芸能事務所はトップ・カラーに所属している。

来歴

歌手活動の始まり

1984年4月21日、シングル「別れ愛」で日本コロムビアより歌手としてデビューを飾る。このデビュー曲で横浜音楽祭審査員特別賞を受賞し、その才能を早くから認められた。

人気の確立

デビューから7年が経過した1991年、リリースした楽曲「しのび傘」が自身にとっての代表作となり、全国的な大ヒットを記録する。この成功により、演歌歌手としての地位を確固たるものとした。

同時期には、深夜帯の長寿ラジオ番組『いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ〜』において、水曜日のパーソナリティを初めて担当する。情感あふれる語り口と歌声で、全国の深夜ドライバーから熱烈な支持を集め、「深夜ドライバーのアイドル」としても親しまれる存在となった。

その後の活躍

「しのび傘」のヒット後も精力的に活動を展開。1992年には「恋宿」を発表。また、テレビの歌謡番組『平成歌謡塾』にレギュラー出演を開始し、お茶の間での知名度も高めた。

1994年には「ゆきずりの花」をリリース。さらに、演歌界の先輩である冠二郎とのデュエット曲「ふたり舟」を発表し、話題を呼んだ。

1996年には「白牡丹」と「恋しずく」が立て続けにヒット。特に「白牡丹」は発売後、オリコン演歌チャートで2週連続第1位を獲得するなど、大きな成功を収めた。

特筆すべき共演と記念事業

野球界で活躍した落合博満氏とは、度々デュエット曲を発表している。1997年には「抱かれて乾杯」を、1998年には「霧の別れ」をリリースし、異分野の人物との意外な組み合わせが注目された。

1998年には、デビュー15周年を記念したリサイタルを東京のゆうぽうとホールおよび愛知厚生年金会館で開催し、多くのファンが集まった。

1999年には「嵯峨野しぐれて」「酔い惚れて」といった楽曲もヒットを記録。ラジオ大阪で自身の冠番組『若山かずさの演歌でごきげん!』が放送開始となる。

2000年にはテレビ番組『演歌流行歌』、2002年にはラジオ番組『かずさ・あさ美のクィーンズ・パレス505』が始まるなど、メディアでの露出も続いた。2002年にリリースした「恋をんな」は、大阪有線総合リクエストで初登場4位を記録している。

2003年、デビュー20周年を記念する楽曲の第一弾として「海峡無情」を発表。翌2004年には第二弾として「ふたりづれ」をリリースした。20周年記念コンサートを2004年4月1日に日本青年館で開催。

2004年9月20日には、親交のある落合博満氏が当時監督を務めていた中日ドラゴンズの本拠地ナゴヤドームにて、プロ野球中日対巨人戦の始球式を務めるというユニークな経験もしている。

2006年には、山田孝之主演の映画『手紙』に慰問歌手役で出演し、女優としても活動の幅を広げた。

2016年にも「蛍火の恋」がヒットするなど、現在に至るまで精力的に新曲を発表し続けている。

人物

実兄は医学研究者であり、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了した後、母校である神奈川歯科大学で歯科法医学分野の教授を務めている。

ディスコグラフィ・メディア出演

これまで多数のシングル、オリジナルアルバム、カバーアルバム、ベストアルバムを日本コロムビアより発表している。冠二郎や落合博満といった様々な人物とのデュエットシングルもリリース。

テレビでは『新・平成歌謡塾』、『若山かずさの朝いちばんの歌謡曲』などにレギュラー出演し、ラジオでは『元気はつらつ歌謡曲』などでパーソナリティを務めるなど、幅広くメディアで活動している。

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