若山正人

若山正人：日本の数学界を牽引する教育者

若山正人氏は、1955年11月生まれの日本の数学者であり、教育者です。その卓越した研究活動と教育への貢献により、日本の数学界において重要な役割を果たしてきました。

学歴とキャリア

若山氏は東京理科大学理学部数学科を1978年に卒業後、広島大学大学院理学研究科に進学。1982年に修士課程、1985年には博士課程を修了し、理学博士号を取得しました。

その後、福山大学専任講師、鳥取大学助教授を経て、1994年に九州大学助教授に就任。1997年には教授に昇進しました。九州大学では、数々の要職を歴任しています。2002年から2003年にかけては総長補佐、2005年から2006年には理学部数学科長・大学院数理学府専攻長を務めました。さらに、2006年から2010年までは大学院数理学研究院長、2009年には主幹教授に就任。2010年には産業技術数理研究センター長、高等教育開発推進センター長、副学長を兼任し、2011年にはマス・フォア・インダストリ研究所所長、基幹教育院院長代理も務めました。2014年からは稲盛フロンティア研究センター長、理事・副学長として活躍。2020年には九州大学名誉教授となり、東京理科大学理学部第一部数学科教授に就任しました。

国際的な視野も持ち合わせ、ボローニャ大学、プリンストン大学など海外の大学に客員教授や客員研究員として滞在し、国際的な研究交流にも積極的に取り組んできました。

研究と教育への貢献

若山氏の研究分野は幅広く、その業績は高く評価されています。特に、数論幾何学や代数幾何学といった分野で顕著な成果を上げており、多くの論文を発表しています。その研究成果は、日本の数学界のみならず、国際的にも大きな影響を与えています。

教育者としても、若山氏は卓越した能力を発揮してきました。長年にわたり、多くの学生を指導し、育成してきました。その指導は、学生たちの研究活動やキャリア形成に大きな貢献を果たしています。若山氏の指導を受けた学生たちは、現在、数学界や関連分野で活躍しています。

出版物

若山氏は数多くの著書を執筆・共著・翻訳・監修しています。代表的な著書としては、『ゼータの世界(共著)』、『絶対カシミール元（共著)』、『技術に生きる現代数学(編著)』、『現代技術への数学入門（6巻）（編著)』、『可視化の技術と現代幾何学(編集)』などがあります。これらの著作は、数学の普及と教育に大きく貢献しています。また、マイクロソフト社の『エンカルタ電子大百科辞典, 数学部門』の執筆・監修にも携わっています。

受賞歴

若山氏の研究活動と教育への貢献は高く評価されており、2007年には文部科学省から「ナイスステップな研究者2007」を受賞しています。

まとめ

若山正人氏は、日本の数学界における重要な人物です。その卓越した研究活動、教育への貢献、そして数々の要職への就任は、日本の数学界の発展に大きく貢献してきました。今後も、その活躍に期待が集まります。

もう一度検索