ボローニャ大学

ボローニャ大学の概要

ボローニャ大学（イタリア語：Alma mater studiorum - Università di Bologna、略称：UNIBO）は、イタリアのボローニャに位置する大学で、ヨーロッパで最も古い総合大学とされます。設立は12世紀から13世紀にかけて行われ、サラマンカ大学やパリ[[大学]]と共に中世大学群の一部を形成しました。そのため、「母なる大学」(Alma Mater Studiorum)と称されることもあります。現在、ボローニャ大学はイタリア国内で2番目の規模を誇る大学であり、世界の近代教育の起源の一つとして位置づけられています。

歴史の起源

ボローニャ大学の正確な創立年は明確ではありませんが、11世紀には法学校としての教育活動が行われていたとされます。1888年に設立された委員会の調査によって、1088年が大学の正式な創立年とされ、創立800周年が祝われました。イルネリウスという人物が創立者とみなされ、初代の大学棟であるアルキジンナジオ館がその名を冠しています。

大学の歴史の中には、ペトラルカやダンテ・アリギエーリ、ガリレオ・ガリレイ、コペルニクスなどの著名な人物が在籍していたことが記録されています。また、教鞭をとった有名な教授にはジョヴァンニ・カッシーニやウンベルト・エーコがいます。13世紀にはローマ教皇庁から中世大学の認定を受け、大学の名声を高めました。

年表

• - 1088年：ボローニャ大学の前身施設が創設される。
• - 13世紀：ローマ教皇庁よりストゥディウム・ゲネラーレ（中世大学）に認定される。

評価と現在の状況

2022年にはQS世界大学ランキングで166位にランクインし、卒業生のエンプロイアビリティランキングでは84位という評価を受けました。また、2021年のTHE世界[[大学ランキング]]では167位、USニューズ＆ワールド・レポートでは112位とされています。持続可能な開発目標への大学の取り組みについては、世界第6位、ヨーロッパ第1位の評価を受けています。

現在、ボローニャ大学にはエミリア＝ロマーニャ各地、特にラヴェンナ、リミニ、フォルリ、チェゼーナに拠点があり、23の学部と10万人以上の学生が在籍しています。これらの拠点が大学の教育の多様性と広がりを象徴しています。

著名な卒業生と教授

ボローニャ大学には多数の著名な卒業生がいます。中でも、コペルニクスやダンテ、アレクサンデル6世ローマ教皇、エンツォ・フェラーリなどが挙げられます。教授陣も非常に優秀で、ラウラ・バッシはヨーロッパ初の女性教授として知られています。また、ウンベルト・エーコは小説家や哲学者として名を馳せており、特に「薔薇の名前」という作品で有名です。

このようにボローニャ大学は、古い歴史を持ちながらも今日に至るまで高い評価を維持し続け、多くの著名人を輩出している教育機関の一つです。

もう一度検索