若山陽一

若山陽一

若山陽一（わかやま よういち、1971年2月23日 - ）は、日本の実業家であり、UTグループ株式会社の代表取締役社長兼CEOを務めています。愛媛県松山市出身。

生い立ちとフリーター時代

愛媛県松山市で、銀行員の家庭に生まれました。剣道家の父親から厳しく育てられたそうです。日本大学法学部に入学するも、大学にはほとんど通わず、フリーターとして過ごしました。

1989年8月、学生時代の先輩に誘われ、人材派遣会社で働き始めます。2年後にはテンポラリーセンター（現パソナ）に入社し、横浜支店で営業を担当しました。会社からの報奨金で東南アジアやアフリカを旅し、製造業で発展した日本の経済力を痛感。帰国後、製造業のアウトソーシングビジネスでの起業を決意します。17歳の時にバイク事故で生死をさまよった経験から、人生の有限さを意識し、起業への思いを強くしたと語っています。

起業資金を貯めながら、20代のうちに貧困地域を中心に約100カ国を訪問し、見聞を広げました。

実業家としての活躍

1991年、製造分野の業務請負最大手であったクリスタルに転職し、製造請負のノウハウを学びます。1995年、24歳の時に横浜で製造業の構内作業業務請負事業を行うエイムシーアイシー有限会社を設立。翌年、日本エイム株式会社（現UTエイム株式会社）と改称しました。2003年には、32歳で製造派遣業界として初のJASDAQ上場を果たします。

2007年、中古半導体販売の株式会社エイペックスと共同で、持株会社「ユナイテッド・テクノロジー・ホールディングス株式会社」を設立し、ジャスダック証券取引所へ上場（日本エイムは上場廃止）。2008年には、クリスタルを吸収したグッドウィル・グループ（ＧＷＧ）の株式を30％超購入し、筆頭株主となりました。

しかし、個人保証により37億円もの借金を抱え、自己破産寸前にまで追い込まれますが、会社と個人の借金を3年間で全額返済。その後、エベレスト登山を目指し、事業から一時的に離れます。

2016年には、ネパール登山の際にお世話になった現地の人々への恩返しとして、ネパールでイチゴの生産による雇用創出事業を開始しました。

略歴

1989年10月：株式会社テンポラリーセンター入社
1991年9月：株式会社クリスタル入社
1994年5月：有限会社セイブコーポレーション設立、専務取締役
1995年4月：エイムシーアイシー有限会社設立、代表取締役社長
1996年4月：日本エイム株式会社 代表取締役社長
2007年4月：UTグループ株式会社 代表取締役社長

人物

理念

「仕事創発価値の最大化」を重視する理念として掲げています。

趣味

登山家・竹内洋岳との出会いをきっかけにエベレスト登山に挑戦。2013年のモンブラン登頂を皮切りに、アコンカグアやマナスルなど、2年間で世界の名峰8座に登頂しました。2015年にはエベレスト山頂を目指しましたが、ネパール大地震に見舞われ、下山を余儀なくされました。

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