若桜郷土文化の里

若桜郷土文化の里

若桜郷土文化の里（あつめるはたらきとみらいのふるさと）は、鳥取県八頭郡若桜町に位置するテーマパークであり、地域の歴史や伝統文化を深く理解できる場です。この施設は、歴史民俗資料館、三百田氏住宅、無動山永福寺の山門、たくみの館といった業態から構成されています。

三百田氏住宅

この住宅は、江戸時代中期に建てられた農家の建築物で、茅葺きの屋根と入母屋造りの特徴を持った木造の建物です。現在、鳥取県の保護文化財として指定されており、地域の歴史的価値を物語る重要な施設です。訪れる人々は、古き良き日本の家屋を通じて当時の生活様式を感じることができます。

歴史民俗資料館

歴史民俗資料館は、1907年に建てられた土蔵で、1981年まで山陰合同銀行の若桜支店として活用されていました。現在はこの建物を移築・改装したものであり、若桜町指定有形文化財に認定されています。館内では若桜町の豊かな歴史や民俗学に関する資料が数多く展示されており、さらに地元で採取された化石や火山弾も紹介されています。これにより、地域の自然の成り立ちや文化的背景を学ぶことができます。

無動山永福寺の山門

この山門は昭和56年に大字長砂から若桜町に移築されたもので、無動山永福寺の跡地にあたります。若桜町指定の有形文化財として保護されており、訪れた人々にこの地域の宗教的歴史を感じさせる存在となっています。

たくみの館

たくみの館は、カリヤを備えた土蔵造りの建物であり、若桜宿の伝統的な建築を再現しています。この施設は、鳥取藩の用材御用地として発展した若桜町の伝統工芸、特に木地挽物（木製品の挽物）を紹介することに主眼を置いています。1階には展示室と工房があり、訪問者は木地師や木工芸を実際に体験することができる機会があります。また、2階は展示室があり、写真展など多彩な文化イベントが行われています。

利用情報

入館は無料で、営業時間は午前9時から午後5時まで開放されています。月曜日が休館日ですが、祝日の際には翌日が休業となります。所在地は、鳥取県八頭郡若桜町屋堂羅で、アクセスは若桜鉄道の若桜駅から徒歩約10分です。

周辺の観光スポット

若桜郷土文化の里の周辺には、中之島公園が隣接しており、平成10年にオープンした都市公園で、面積は2.3ヘクタールにも及びます。その園内には、総合運動場や野球場など、多様な施設が整っており、家族連れでも楽しめるスポットとなっています。さらに、意非神社や道の駅若桜など、地域の文化や自然を楽しむための場所も充実しています。こうした地域の魅力を通じて、多くの訪問者が豊かな体験を得られることを願っています。

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