若竹竜士

若竹竜士について

若竹竜士（わかたけ りゅうじ）は、1987年10月10日生まれの元プロ野球選手で、投手として主に阪神タイガースや北海道日本ハムファイターズで活躍しました。大阪府豊中市に生まれ育ち、少年時代から野球の道を進むことが決まっていました。彼の努力と成長の歴史を振り返ってみましょう。

経歴

プロ入り前

若竹は豊中市立新田小学校の1年生の時、4歳年上の兄の影響で軟式野球を始めました。彼は小学校の6年間、投手として活動しました。その後、豊中市立第四中学校に進学し、硬式野球を始めます。中学時代にはボーイズリーグ「大淀ボーイズ」で内野手としてもプレーし、突出したプレーヤーになりましたが、中学3年生の時から再び投手に専念しました。

高校は育英高等学校に通い、1年生の秋から正式にベンチ入り。在学中に速球を武器とし、トルネード投法に取り組む姿勢が高く評価されました。特に、2年生の秋には兵庫県大会と近畿大会で共に準優勝し、その翌年の選抜高等学校野球大会にも出場。彼は初戦で延長戦を戦い、相手チームに惜しくも敗れました。

また、高校での成長は目覚ましく、入学時の最速136 km/hから148 km/hにまで達しました。2005年の高校生ドラフトで阪神タイガースから3巡目指名を受け、プロとしての道を進むことになります。この時、彼は藤川球児のようなリリーフとしての活躍を期待されていました。

プロ入り後

若竹は2006年からプロ生活をスタートしますが、初年度はウエスタン・リーグで11試合の経験を積み、秋には投手コーチからスライダーを学ぶことになりました。2007年には二軍の先発ローテーションに定着し、14試合を投げ防御率2.65という成績を残しました。夏の東京ヤクルトスワローズ戦では一軍で初先発しますが、惜しくも敗戦投手となりました。

翌年の2008年、若竹は二軍で先発として4試合連続無失点を記録し、7月にはノーヒットノーランを達成するなど、その実力を印象づけました。しかし、好不調が続き一軍昇格は果たせませんでした。2010年には積極的なトレーニングを経て4試合の一軍登板を果たしますが、怪我にも悩まされました。

その後、2012年にはトレードで北海道日本ハムファイターズに移籍。そこでもイースタン・リーグで良好な成果を収めましたが、一軍では2試合の登板にとどまり、2013年に戦力外通告を受け新たな道を模索することになります。

三菱重工神戸・高砂時代

引退後の2014年、若竹は三菱重工メカトロシステムズに嘱託職員として入社し、その硬式野球部に参加しました。プロ経験者が選手として迎え入れられるケースは少ない中で、彼がそれを果たしました。2018年には社会人野球日本選手権大会に出場し、その後現役を引退しました。

引退後の活動

若竹は2019年に阪神タイガースに球団職員として復帰し、コーチとして若手選手を育成する役割を担います。2020年には一軍のサブマネージャーに昇進し、周囲との信頼関係を築きながら活動を続けています。

特徴

若竹は速球の平均速度が140 km/h前後で、スローカーブなども駆使する投手でした。特にスローカーブは大きな落差を持ち、解説者からも注目される存在でした。投球スタイルはセットポジションを用い、制球力の向上を目指して努力する姿が印象的です。

若竹の野球人生は、彼自身の強い意志と努力の賜物です。また、兄の影響を受けて始めた野球が、まさか自身をプロの世界へ導くとは予想もしていなかったでしょう。今後も彼の経験が若手選手に活かされることを期待しています。

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