若築建設

若築建設株式会社について

若築建設株式会社は、東京都目黒区に本社を構える建設業者であり、1890年に創業しました。当初の目的は、福岡県若松市にある洞海湾と周辺の運河を改良し、筑豊炭田からの石炭輸出を効率的に行うことでした。これにより、洞海湾は海上交通の要衝としての機能を果たすこととなりました。

会社の歴史

これまでの歴史を振り返ると、1890年5月23日に若松築港会社が設立されたことが始まりです。1893年には社名を若松築港株式会社に変更し、1961年には東京証券取引所の第二部に上場しました。その後1962年には第一部に昇格し、1965年には現在の社名である若築建設株式会社に改称されました。以降も会社は成長を遂げ、数々の重要なプロジェクトに携わってきました。

デザイン及び建設の分野においても、国内外で顕著な功績を残しており、羽田空港のD滑走路や明石海峡大橋、大分空港など、多くの大規模なプロジェクトに参加しました。また、港湾工事の他に陸上土木工事や建築事業、海外事業も展開し、総合建設業者としての地位を確固たるものとしています。2020年には設立130周年を迎え、さらなる発展を目指しています。

基本理念

若築建設は「内外一致 同心協力」を企業理念に、顧客に信頼される品質と安全を中核とした施工を目指しています。この経営理念は、会社全体を通じて、従業員一人ひとりが基にする信条でもあります。こうした理念のもと、若築建設は様々な事業を通じて社会に貢献する姿勢を貫いています。

力を入れている事業

特に港湾工事に強い特色を持ち、浚渫工事や埋立工事などを得意としています。さらに、国内初の海底トンネルや大型のハイブリッド浚渫船「若鷲丸」の建造に成功するなど、その技術力は高く評価されています。土木工事に関しても顕著な実績を持ち、公共事業から民間プロジェクトに至るまで幅広く対応しています。

支店展開

若築建設は東京都を含む全国各地に支店を持ち、各地の需要に応える体制を整えています。主な支店には仙台、千葉、東京、横浜、名古屋、大阪、広島、香川、北九州などがあり、地域に密着したサービスを展開しています。

文化と教育への貢献

また、1997年には若松本店完成と同時に「わかちく史料館」を開設し、地域の歴史や同社の足跡を学ぶ場を提供しています。この史料館は誰でも無料で見学でき、会社の歴史を知ることができる貴重な施設です。

関連する人物

創業者である石野寛平氏を始め、著名な実業家や政治家が在籍しており、渋沢栄一や安川敬一郎など、日本の経済界に名を刻む人物たちが関与していました。これらのメンバーが創業当初からの特色を形成し、持続的な成長へと導いてきました。若築建設は現在も技術力の向上とともに、次の130年に向けた挑戦を続けています。

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