英雄と悪漢 (アルバム)

甲斐バンドの2枚目のオリジナルアルバム『英雄と悪漢』は、1975年にリリースされました。このアルバムは、バンドにとって実質的なデビューアルバムと位置付けられています。

2007年には、紙ジャケット仕様のデジタルリマスター盤として復刻され、その際には2曲のボーナストラックが追加収録されました。これにより、オリジナル盤とは異なる魅力を楽しむことができます。

収録曲

オリジナル盤

全作詞・作曲・編曲：甲斐よしひろ（特記以外）

Side-A

1. ポップコーンをほおばって
2. 東京の冷たい壁にもたれて
3. 光と影 (作曲：大森信和)
4. 裏切りの街角
5. 風が唄った日 (ストリングス編曲：乾裕樹)

Side-B

1. 狂った夜
2. かりそめのスウィング
3. 昨日のように
4. 一日の終り (作詞：長岡和弘、作曲：松藤英男)
5. 絵日記 （薔薇色の人生）
「絵日記」作詞・作曲・編曲：甲斐よしひろ
「薔薇色の人生」作詞・作曲：甲斐よしひろ、編曲：今井裕

2007年リマスター紙ジャケ盤

1. ポップコーンをほおばって
2. 東京の冷たい壁にもたれて
3. 光と影
4. 裏切りの街角
5. 風が唄った日
6. 狂った夜
7. かりそめのスウィング
8. 昨日のように
9. 一日の終り
10. 絵日記 （薔薇色の人生）

Bonus Track

1. 薔薇色の人生 (編曲：今井裕・甲斐よしひろ)
2. 裏切りの街角 （TV MIX）

『英雄と悪漢』は、甲斐バンドの初期の音楽性を色濃く反映した作品であり、後の彼らの音楽的な方向性を示す重要なアルバムと言えるでしょう。甲斐よしひろの才能が随所に感じられる楽曲群は、時代を超えて多くの音楽ファンを魅了し続けています。

特に「裏切りの街角」は、甲斐バンドの代表曲の一つとして広く知られており、アルバムのハイライトと言えるでしょう。また、「ポップコーンをほおばって」や「東京の冷たい壁にもたれて」など、都会的な孤独や焦燥感を描いた歌詞は、当時の若者たちの共感を呼びました。

2007年のリマスター盤では、音質が向上し、よりクリアなサウンドで楽曲を楽しむことができます。ボーナストラックとして収録された「薔薇色の人生」は、オリジナルバージョンとは異なるアレンジが施されており、新たな魅力を発見できます。「裏切りの街角 （TV MIX）」は、貴重な音源であり、ファンにとっては見逃せないトラックです。

『英雄と悪漢』は、甲斐バンドの歴史を語る上で欠かせない作品であり、彼らの音楽的なルーツを探る上で重要なアルバムです。ぜひ、オリジナル盤とリマスター盤の両方を聴き比べて、その魅力を再発見してみてください。

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