英雄伝説 黎の軌跡

『英雄伝説 黎の軌跡』について

『英雄伝説 黎の軌跡』は、日本ファルコムが2021年9月30日にPlayStation 4|PlayStation_4向けに発売したゲームです。このタイトルは「英雄伝説シリーズ」の第9作であり、「軌跡シリーズ」第4作として位置づけられており、シリーズ全体の物語の後半をスタートさせる重要な作品です。さらに、2022年7月29日にはPlayStation 5|PlayStation_5およびSteam版、2024年2月15日にはNintendo Switch版のリリースも予定されています。

発表とキャッチコピー

本作は2020年12月17日の日本ファルコムの株主総会で、リマスター版の『那由多の軌跡：改』やSwitch版の『閃の軌跡Ⅳ』とともに発表されました。キャッチコピーとしては、「碧空の果て、一閃の先に見ゆるは黎明の大地――」や「ここから新しい軌跡（ものがたり）がはじまる」といったフレーズが用いられています。

ゲームの舞台

物語はゼムリア大陸を舞台に、前作『創の軌跡』の後の世界を描きます。舞台はエレボニア帝国の東に位置する民主国家・カルバード共和国に移り、タイトル名の「黎明」は、物語の中で明らかになる様々な謎に由来しています。また、主人公が裏稼業に従事していることやそのイメージカラーが「黒」である点も考慮されており、テーマが巧みに表現されています。キャラクターイラストは、『零の軌跡』『碧の軌跡』を手掛けたエナミカツミが担当しています。

ストーリーの概要

ストーリーは、七耀暦1208年の晩夏、世界大戦の影響でカルバード共和国が賠償金により好景気を迎えた時代に始まります。しかし、その背景には移民の流入による不安定な情勢や新大統領ロイ・グラムハートによる大規模な政治改革が影を落としています。

ここでは、「裏解決屋（スプリガン）」と呼ばれる職業が浮上します。彼らは一般人に依頼されたり、警察やギャングから受けた依頼をこなす業者です。物語は、共和国の旧市街に位置する「アークライド解決事務所」で始まります。

ある日、名門校の制服を着た少女がこの事務所を訪れ、新たな物語が始まります。この出会いが共和国全土を巻き込む騒動へと発展するのです。

主なキャラクター

• - ヴァン・アークライド: 本作の主人公。若い裏解決屋で、現実的だが面倒見の良い性格。
• - アニエス・クローデル: ヒロインで、正義感の強い高等学校の生徒。
• - フェリ・アルファイド: 猟兵の少女で、特殊なバックグラウンドを持つ。
• - アーロン・ウェイ: 浮名を流す遊び人で、興味深い動きが見られるキャラクター。
• - リゼット・トワイニング: クールな性格を持つ、プロフェッショナルなメイド。

そのほかにも多くのキャラクターが登場し、各々の背景や物語が展開されていきます。

世界設定

カルバード共和国は、エレボニア帝国の東側に存在する過去の王国で、現在は共和制を敷いています。革命によって王室が倒された歴史を持ち、戦後復興の中で多様な文化と経済を展開していますが、それと同時にテロや治安の問題も抱えています。

結論

『英雄伝説 黎の軌跡』は物語の結びつきやキャラクターの深い背景が魅力であり、前作からの流れを踏まえて新たな冒険へと誘います。プレイヤーはこの世界で新たな痕跡を残すことになるでしょう。

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