茂七の事件簿 ふしぎ草紙

茂七の事件簿 ふしぎ草紙

『茂七の事件簿 ふしぎ草紙』は、NHK総合テレビで放送された時代劇ドラマで、宮部みゆきの小説シリーズを原作としています。このシリーズは、特に金曜の夜に放送される時代劇の枠の中で、多くの視聴者に親しまれました。

シリーズ概要

初回放送は2001年6月29日から9月21日までの間であり、全10話が放送されました。この際の主演は高橋英樹が務め、彼が演じる茂七は本所・深川一帯を担当する岡っ引きとして描かれています。その後、続編として2002年には『茂七の事件簿 新ふしぎ草紙』が放送され、再び高橋英樹が主役を演じました。続くシリーズは2003年に放送された『茂七の事件簿3 ふしぎ草紙』で、全5話が制作されました。

さらに、2004年には特に人気を集めたエピソードを集めた『茂七の事件簿セレクション』が放送され、この中では第2シリーズ及び第3シリーズからのエピソードが再度視聴者に提供されました。

スタッフ

このドラマの原作は宮部みゆきであり、脚本は金子成人が担当しました。演出は加藤拓と一色隆司が行い、時代考証には大石学が携わっています。音楽は坂田晃一が担当し、ナレーションには古今亭志ん朝が初代であり、後のシリーズでは春風亭小朝がその役割を引き継ぎました。特徴的な殺陣は佐々木修平によって創り上げられました。

登場人物

茂七

高橋英樹が演じる茂七は、深川に住む岡っ引きです。彼は妻を10年前に亡くし、娘のお絹と義母のおかつと共に暮らしています。町の人々からの信頼が厚く、庶民のために事件を解決することに尽力しています。また、耳掻き作りを行いながら、日常を慎ましく生きています。

おかつ

淡路恵子が演じるおかつは、茂七の亡き妻のお母さんです。彼女は気が強い性格で近隣の人々から恐れられつつも、心優しい性格を持っています。茂七との口喧嘩が絶えないものの、彼を陰で支える存在でもあります。

お絹

星野真里が演じるお絹は、茂七の一人娘で、母を幼少期に亡くしましたが、祖母のおかつや叔母のお京の支えで育ちます。呉服屋の縫い子として働く彼女は、家計を助けるために奮闘し、茂七にとっても頼もしい存在です。

伊三次

第1シリーズに登場する原田芳雄が演じる稲荷鮨屋の伊三次は、謎に包まれたキャラクターです。彼は茂七が捜査に行き詰まったときに、さりげなく有益なヒントを提供します。

主題歌

シリーズのテーマソングには、氷川きよしが歌う『でんでん虫』が第2シリーズで使用されました。

まとめ

『茂七の事件簿 ふしぎ草紙』は、深い人間関係や事件解決を軸に進むストーリーが多くの視聴者を引きつけました。キャラクターたちの複雑な感情や日常生活が描かれ、宮部みゆきの作品が持つ魅力を見事に映し出しています。

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