茂原一宮道路

茂原一宮道路の概要

茂原一宮道路（もばらいちのみやどうろ）は、千葉県の長生郡に位置し、長南町から一宮町に至る自動車専用道路です。この道路は、地域高規格道路である「茂原・一宮・大原道路」の重要な一部を形成しており、通称「長生グリーンライン」として知られています。国家道路409号としての事業も進行中です。

道路の目的と整備

この道路は主に、太平洋に面する一宮町といすみ市から、圏央道茂原長南ICまでの接続路として整備されています。その目的は、茂原市の交通混雑を緩和することと、千葉県の「長生山武地方拠点都市」構想の推進に寄与することです。より広域的に見ると、隣接する鴨川・大原道路や館山・鴨川道路と連携し、茂原市からいすみ市、勝浦市、鴨川市を経由して館山市に至る道路ネットワークを構築することにより、房総半島の周遊性と外房地域と首都圏とのアクセスを向上させることが重要です。

事業の経緯

この道路の整備は1998年の12月に始まり、長南町から一宮町間の約11 kmが調査区間に指定されました。その後1999年には、長南町から茂原市の約7 kmが整備区間に指定されました。2000年度には長南町千田から茂原市三ヶ谷に至る7.2 kmが工事に着手されました。しかし、用地取得の困難さから開通が延期されることとなり、2010年には交通量の予測が下方修正された結果、当初計画の4車線から2車線に縮小され、さらに有料道路から一般道へと変更されました。

2013年の4月27日には、圏央道茂原長南ICの供用開始に合わせて、同ICと国道409号（千田交差点）を結ぶ0.7 kmが開通しました。このインターチェンジは当初橋梁式の交差方式で計画されていましたが、交通量の下方修正を受けて平面交差方式に変更されることとなりました。さらに、本線部分の幅員も縮小される決定がなされました。

その後も進展が見られ、2020年5月28日には長南町千手堂から坂本までの約1.5 kmが開通、2024年3月24日には長南町坂本から茂原市台田に至る2.5 kmが開通予定です。残る茂原市三ヶ谷までの2.5 kmは現在事業中であり、一宮町一宮までの4.2 kmは調査中の区間となっています。2015年には国と協議し、先行事業区間を優先して進めつつ、その進捗に応じて残る区間の整備を考慮する方針が示されました。2023年には「茂原一宮道路二期」として、茂原市三ヶ谷から一宮町一宮を結ぶ区間の事業化が承認されました。

基本情報

• - 事業名 : 国道409号茂原一宮道路
• - 起点 : 千葉県長生郡長南町千田
• - 終点 : 千葉県長生郡一宮町一宮
• - 延長 : 11.4 km
• - 規格 : 第3種第2級
• - 道路幅員 : 9.0 m
• - 車線数 : 2車線
• - 車線幅員 : 3.5 m
• - 設計速度 : 60 km/h

このように、茂原一宮道路は地域と経済の発展に寄与する重要なインフラとして位置付けられており、引き続き整備が進められています。

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