茅ヶ崎エフエム

茅ヶ崎エフエム（ちがさきエフエム）

茅ヶ崎エフエムは、神奈川県茅ヶ崎市を拠点にした超短波放送（FM放送）を実施している特定地上基幹放送事業者です。この局は、一般にはEBOSHI RADIO STATIONの名前、またはエボラジという愛称で知られ、地域のコミュニティ放送を行っています。

地域文化の発信

茅ヶ崎は、尾崎紀世彦、加山雄三、桑田佳祐などの著名なミュージシャンや、小山敬三、入江観、開高健といった多くの芸術家を生み出してきた、芸術と文化に満ちた街です。この地域の市民の間には、「茅ヶ崎の特色ある文化や情報を伝える場を求める声」が高まり、地域情報を発信する手段としてコミュニティFMを設立することが最適だという結論に至りました。

新たに開局した茅ヶ崎エフエムでは、「茅ヶ崎から熱い胸騒ぎを。」をコンセプトにし、茅ヶ崎の地元情報、防災対策、イベント情報などを発信することに力を注いでいます。この放送局は、地域コミュニティのための情報発信と交流の場を提供することを目的としています。

特徴

特徴的なのは、サザンオールスターズに関連する企業の出資を受けている点です。所属レコード会社のJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントや、プロダクションのアミューズが出資しており、局の代表は同社の社長である中西正樹が務めています。その他、アルバック、トヨタモビリティ神奈川、パリミキホールディングスをはじめとする合計16社がパートナー企業として参加しています。

茅ヶ崎エフエムの放送開始により、湘南海岸沿いに広がる小田原市までのエリアにコミュニティFMが網羅されることになりました。自社制作番組の他、エフエム東京制作の『桑田佳祐のやさしい夜遊び』など、話題の番組を同時ネットで放送しています。また、インターネット配信も行い、開局日にJCBAインターネットサイマルラジオでの配信がスタートしました。

放送番組

茅ヶ崎エフエムでは、様々な自社制作番組を放送しています。例えば、平日朝には「EBOSHI MORNING RADIO」が流れ、ランチタイムには「エボラジ LUNCH STATION」が放送されています。また、夕方には「エボラジ 5UP」や「エボラジ FRIDAY!」など多彩なプログラムが組まれています。

さらに、特別な共同制作番組として「イシバシハザマのもてなし」や、音楽に特化したノンストップ・ミュージックゾーンも放送しており、聴取者に多様な音楽体験を提供しています。

そして、次の年度には新たな動きが始まり、自社制作の番組『プロボウラー名和秋の海街レイディオ』が全国のコミュニティFM局で放送される予定です。公式アプリもリリースされ、茅ヶ崎市から防災情報の配信も行います。

沿革

放送局は2023年6月に設立され、9月には予備免許を取得し、10月1日に正式に開局しました。開局の際には、著名なミュージシャンである桑田佳祐の声が第一声として流れ、多くの注目を集めました。創立から日を追うごとに、地域の文化や情報を発信する重要な存在となりつつあります。

茅ヶ崎エフエムは地域に密着したサービスを提供し、聴取者との絆を深めながら、執拗に地域文化の発展に寄与していくことを目指しています。

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