茨城大学教育学部附属小学校

茨城大学教育学部附属小学校の概要

茨城大学教育学部附属小学校は、茨城県水戸市に位置し、茨城大学教育学部の附属校として1958年に設立されました。この学校は、茨大附小または茨大附属小と呼ばれ、地域の住民や児童からも「附小」として親しまれています。

この学校の特徴的な点は、第3学年と第4学年の生徒を合わせた複式学級が存在することです。この編成は、少人数での効果的な学びを実践する場を提供しています。教育理念としては、「個」の確立や「はらから」の精神を大切にし、互いに育み合いながら成長することを目指しています。

校風と教育方針

茨城大学教育学部附属小学校では、特に「ひびきの時間」と称する総合的な学習の時間を早くから導入しており、児童に多様な学びの機会を提供しています。また、学校内には「生活班」という独自の縦割り組織があり、掃除や活動をこの班を基盤に行っています。これにより、上級生と下級生の交流が促進され、良好な関係性が築かれています。「はらからタイム」と呼ばれる交流イベントも行われ、同級生だけでなく異学年の児童同士の結びつきが強化されています。

通常授業は「みがきあい」という名称で提供され、国語、算数、理科、社会、体育、家庭、音楽の各授業が組み合わさっています。また、道徳的な時間として「こころの時間」があり、心を育てる教育も重視されています。

歴史的沿革

茨城大学教育学部附属小学校の歴史は古く、最初は1877年に開校した「茨城県師範学校附属小学校」に遡ります。以降、学校名の変更や新制度の導入を経て、1958年に現在の形に統合されました。特に旧水城小学校と旧愛宕小学校が合併し、現在の附属小学校が誕生したことが特徴的です。

学校行事

学校行事の一環として、毎年7月には「夏のふれあい活動」という宿泊学習が実施され、10月には「キッズワールド」という運動会が開催されます。これらの行事は、すべて児童自身が計画を立て、運営に携わることから、責任感やチームワークが育まれます。特にキッズワールドでは、生活班ごとに競技を考えるなど、児童たちは主体的に活動しています。

入試と進学

入学定員は105名で、茨城大学教育学部附属幼稚園からの内部進学者が約35名を占めています。内部進学者は原則として全員合格となっており、それ以外の児童の入試は面接や口頭試問、運動能力などが評価されて選考されます。なお、今年度からは抽選制度が廃止されています。

学校の安全対策と諸問題

学校施設内には警備員が常駐しており、これは安全対策の一環として導入されています。2001年の事件を受けた措置ですが、学校との交流が多く設けられています。しかし、近年ではいじめ問題が発生し、2021年には重大事態として扱われ、文部科学省に報告されることなく放置されていた事が問題として取り上げられました。これにより学校経営に関する信頼が揺らぎ、一連の対策が求められています。

まとめ

茨城大学教育学部附属小学校は、長い歴史と独自の校風を持ちながら、地域社会と密接に連携した教育を行っています。多様な学習の機会や行事を通じて、児童たちは互いに成長を支え合いながら、未来に向けての大切な経験を積んでいます。

もう一度検索