茨城県立太田第一高等学校・附属中学校

茨城県立太田第一高等学校・附属中学校の紹介

茨城県立太田第一高等学校・附属中学校（いばらきけんりつおおただいいちこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう）は、茨城県常陸太田市栄町に位置する公立学校です。略称として「太田一高（おおたいちこう）」が用いられ、地域の人々には「一高（いちこう）」や「太田一（おおたいち）」とも呼ばれています。2020年4月からは附属中学校が併設され、さらなる教育の充実を図っています。

概要と歴史

この学校は、1900年4月1日に茨城県立水戸中学校の太田分校として創立され、この日を元に設立経過年が示されています。1902年には独立し、茨城県立太田中学校として名称を改めました。1904年12月には、校舎等の落成を祝う開校式が行われ、以降はこの日が創立記念日とされています。

2003年には、茨城県内での単位制が導入され、進学重視型の教育が進められています。学校周辺は交通の便が良く、常陸太田市をはじめ日立市、那珂市、東海村、常陸大宮市、大子町など近隣地域から多くの生徒が通っています。これまでに約27,000名の卒業生を輩出しています。卒業生の中には内閣官房長官を務めた梶山静六など、著名な人物が多数含まれています。

校歌と応援歌

校歌は1915年に制定され、作詞は東京音楽学校の教授である武島羽衣、作曲は学習院助教授の小松耕輔によるものです。校歌は6番まであり、現在では6番目の歌詞は歌われていません。応援歌は現在3種類が存在し、それぞれが異なる作詞・作曲者によって造られています。

学校の方針と進路

校訓は「至誠・剛健・進取」で、これは1940年に「至誠・剛健・自治」から改訂されたものです。生徒の多くが進学を希望し、特に筑波大学や茨城大学などの地元の大学への進学実績が豊富です。

学校行事

毎年4月の第3土曜日には卒業50周年と25周年を祝う式典が行われ、在校生との交流が図られています。また、文化祭「青龍祭」は年1回6月に開催され、クラスごとの出店や文化部の発表が行われるなど、生徒たちのふれあいの場となっています。この祭りは1950年から始まり、1975年以降は「青龍祭」という名称で行われるようになりました。

体育イベントとしては、クラスマッチやマラソン大会などが実施され、生徒たちがさまざまな競技を通じて親睦を深めています。特にマラソン大会は毎年11月に開催され、男子10kmと女子6kmのコースが設定されています。

部活動

充実した部活動が展開されており、現在はさまざまなスポーツや文化系の部活が設立されています。特に野球部は1989年に県大会で準優勝を果たし、柔道部も2024年にインターハイ出場を果たすなど、体育面でも成果を挙げています。

文化財

学校内には国指定の重要文化財である旧講堂があり、歴史的な重要性を持っています。1904年に建設され、1976年に国の重要文化財に指定されたこの講堂では、今でも学校行事や弁論大会が行われるなど、現役で使用されています。

著名な卒業生

この学校からは多くの著名人が輩出されています。例えば、元内閣官房長官の梶山静六や、元経済産業大臣の梶山弘志など、政治やビジネスの分野で活躍する卒業生が多いです。教育機関としての伝統を生かし、地域社会にも貢献する学校としての役割を果たしています。

（以上、茨城県立太田第一高等学校・附属中学校についての概要でした。）

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