茨城県立水戸桜ノ牧高等学校常北校

茨城県立水戸桜ノ牧高等学校常北校

茨城県立水戸桜ノ牧高等学校常北校は、茨城県東茨城郡城里町に校舎を構える公立高等学校です。県都水戸市に本校を持つ茨城県立水戸桜ノ牧高等学校の分校として、地域における教育の拠点となっています。教育課程としては、全日制の普通科が設置されており、生徒たちは多様な進路目標の実現を目指して学習に取り組んでいます。

沿革

本校の歩みは、1950年（昭和25年）4月11日に始まりました。開校当初は、茨城県立水戸農業高等学校の石塚分校として設立され、昼間定時制の農業科が置かれ、50名の定員でスタートしました。地域のニーズに応える形で教育活動を展開する中で、1959年（昭和34年）4月には、現在の学びの基礎となる全日制普通科が新設されました。これに伴い、定時制農業科の生徒募集は停止されました。

その後、学校はさらなる発展を遂げ、1963年（昭和38年）4月1日には、茨城県立常北高等学校として独立した高等学校となりました。独立校として歩んだこの時期、学校は様々な分野で活発な活動を見せます。特に部活動においては顕著な成果を上げており、1954年（昭和29年）8月には相撲部が全国大会に出場する栄誉に輝いています。独立後もその勢いは衰えず、1968年（昭和43年）8月2日にはホッケー部（男女とも）が、1969年（昭和44年）8月2日には弓道部が、それぞれ初めて全国大会の舞台に立ちました。さらに、1971年（昭和46年）6月13日にはボクシング部が、1979年（昭和54年）8月にはソフトテニス部が、初めて全国大会への出場を果たしています。これらの実績は、当時の学校の活気と生徒たちの努力を物語っています。

時代の変化と教育環境の再編が進む中で、2013年（平成25年）4月、本校は再びその形態を変え、茨城県立水戸桜ノ牧高等学校の常北校として、分校となりました。独立高校としての歴史を礎としつつ、新たな形で地域教育に貢献しています。

設置学科

現在、本校に設置されているのは全日制課程 普通科のみです。普通科では、将来の多様な進路に対応できる幅広い学力と教養を身につけることを目指しています。生徒一人ひとりの興味・関心や適性に応じた学習を支援し、四年制大学、短期大学、専門学校への進学や、就職など、様々な進路の実現をサポートしています。

部活動

生徒たちは勉学のみならず、部活動にも積極的に取り組んでいます。現在活動している主な部活動には、全国大会出場経験を持つボクシング部をはじめ、卓球部、弓道部、剣道部といった運動部があります。また、文化部としてはパソコン部などが設置されており、生徒たちは自身の関心に応じた活動に打ち込み、豊かな高校生活を送っています。

アクセス

本校へのアクセスは、主にスクールバスまたは路線バスが利用できます。JR水戸駅北口およびJR赤塚駅北口からは、学校が運行するスクールバスが利用可能です。また、茨城交通バスを利用する場合は、石塚車庫停留所が最寄りとなり、バス停から学校までは徒歩で約10分程度の距離です。

著名な出身者

本校はこれまで、各界で活躍する多くの人材を輩出してきました。特にスポーツ分野においては、元プロ野球選手として活躍された江幡 和志氏や薗部 潔史氏などが本校の出身者として知られています。彼らの活躍は、後輩たちにとって大きな励みとなっています。

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