茨城県立鉾田第一高等学校・附属中学校

茨城県立鉾田第一高等学校・附属中学校（いばらきけんりつほこただいいちこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう）は、茨城県鉾田市に学舎を構える県立学校です。高等学校と附属中学校が一体となった併設型の中高一貫教育を提供しており、地元では「鉾田一高」や「鉾一」、あるいは鹿行地方では単に「一高」の通称で広く知られています。

この学校の歴史は、大正11年（1922年）2月16日に「茨城県立鉾田中学校」として鹿島郡鉾田町（現在の鉾田市）に創設されたことに始まります。戦後の教育改革を経て、昭和22年（1947年）4月1日には、従前の旧制中学校に加えて新制の中学校が併設されました。翌昭和23年（1948年）4月1日には、学制改革の一環として「茨城県立鉾田高等学校」が発足。さらに昭和24年（1949年）4月1日には、高等学校の再編成に伴い、現在の名称である「茨城県立鉾田第一高等学校」へと改称されました。

教育課程においては、時代の変化に合わせて改編が行われてきました。平成19年（2007年）4月1日には、全日制課程が従来の学年制から単位制普通科へと移行し、生徒一人ひとりの学習ニーズに応じた柔軟な履修が可能となりました。

そして令和2年（2020年）4月1日には、新たな歴史の扉が開かれました。附属中学校が併設され、これにより中高一貫教育が本格的に開始されました。附属中学校は1学年1クラス編成となっており、少人数教育を通じてきめ細やかな指導が行われています。

長年にわたり地域社会に貢献してきた本校は、多岐にわたる分野で多くの有為な人材を輩出しています。例えば、政界からは元茨城県知事の竹内藤男氏や元衆議院議員の石津政雄氏、現行方市長の鈴木周也氏などが出ています。文化・芸術分野では、「釣りバカ日誌」シリーズなどで知られる映画監督の栗山富夫氏、作家の小林光恵氏、フリーアナウンサーの三須亜希子氏、お笑いコンビ「カミナリ」の石田たくみ氏などが活躍しています。スポーツ界でも、ヤクルトスワローズなどで活躍した元プロ野球選手の梶間健一氏、南海・ダイエーなどでプレーした元プロ野球選手の高柳秀樹氏、元ロッテオリオンズ投手の関清和氏、元Jリーグ選手でサッカー指導者の浅野哲也氏、読売ジャイアンツなどでプレーした元プロ野球選手の東野峻氏、元オリックス投手の坂寄晴一氏など、プロフェッショナルとして実績を残した卒業生がいます。

茨城県立鉾田第一高等学校・附属中学校は、その長い歴史の中で幾多の変遷を遂げながら、地域の中核的な教育機関として、生徒たちの育成に貢献し続けています。

（参考文献：公式ウェブサイト、各種名簿など）

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