茨城県道・千葉県道142号岩井野田線

茨城県道・千葉県道142号岩井野田線について

茨城県道・千葉県道142号岩井野田線は、茨城県坂東市岩井を起点とし、千葉県野田市蕃昌を終点とする一般県道です。しかし、この県道は利根川によって分断されており、両県を結ぶ橋梁が存在しないため、実際には茨城県側と千葉県側で異なる道路として機能しています。

路線概要

この県道は、茨城県坂東市岩井（国道354号交点）を起点とし、同市小山を経由して南下、千葉県野田市蕃昌（千葉県道17号結城野田線交点）に至ります。総延長は不明ですが、茨城県区間は5.208kmです。県道は利根川を挟んで途切れており、茨城県側は利根川左岸堤防の手前、千葉県側は利根川右岸堤防の手前で行き止まります。そのため、両県間を移動するには、大きく迂回して県道3号つくば野田線の芽吹大橋を利用する必要があります。

歴史

1959年（昭和34年）10月14日、茨城県が県道路線として認定しました。当初は、猿島郡岩井町大字岩井から千葉県野田市までを結ぶ路線として計画されましたが、利根川を渡る橋梁の建設は実現しませんでした。

1959年10月14日：茨城県が県道岩井野田線として路線認定。茨城県区間の道路区域が決定。
1964年7月3日：車両制限令に基づき、古河岩井線分岐点から千葉県までの区間が指定。
2002年4月1日：岩井市大字長谷 - 同市大字小山の区間が、最大重量限度25トンの道路に指定。
2010年4月1日：坂東市岩井 - 同市長谷の区間が、最大重量限度25トンの道路に指定。

路線状況

茨城県区間

茨城県区間は対向2車線で整備されており、坂東市小山で茨城県道329号小山菅生小絹停車場線と分岐します。見た目上は、2車線の道路を直進すると県道329号線に変わるように見えますが、実際には、右折して1〜1.5車線の道路に進むと、この県道のルートであり、利根川の堤防で行き止まります。

千葉県区間

千葉県区間は対向1.5車線の道路で、交通量は少ないです。野田市小山の利根川右岸堤防で行き止まりとなります。この区間も、県道としての役割は事実上、分断された状態です。

交通不能区間

この県道の最大の特徴は、利根川を挟んで道路が分断されている点です。かつては渡船で結ばれていたものの、現在は橋がなく、車両での通行は不可能です。そのため、茨城県と千葉県の間を行き来するには、県道3号つくば野田線の芽吹大橋を利用する必要があります。

地理

この県道が通過する自治体は以下の通りです。

茨城県：坂東市
千葉県：野田市

交差する主な道路

茨城県道215号伏木坂東線（坂東市岩井）
茨城県道329号小山菅生小絹停車場線（坂東市小山）
千葉県道7号我孫子関宿線（野田市船形）
国道16号（野田市蕃昌、船形南交差点）

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連情報

茨城県の県道一覧
千葉県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
境工事事務所（坂東市区間の道路管理事務所）
千葉県県土整備部
* 東葛飾土木事務所（野田市区間の道路管理事務所）

この県道は、利根川によって物理的に分断されているという特殊な状況から、両県を結ぶという本来の役割を果たすことができていません。そのため、周辺の道路を利用した迂回が必須となっています。

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