茨城県道138号石岡つくば線

茨城県道138号石岡つくば線

茨城県道138号石岡つくば線は、茨城県石岡市を起点とし、かすみがうら市を経由してつくば市に至る、全長約27kmの主要な一般県道です。この路線は、石岡市東石岡の国道6号交点から始まり、石岡市街地、八郷地区を通り、つくば市北条の国道125号交点に至ります。この道路は、地域住民の日常生活を支えるだけでなく、筑波山周辺の観光地へのアクセス路としても重要な役割を担っています。

概要

石岡つくば線は、石岡市街地から筑波山麓を抜けてつくば市に至る、東西に走る路線です。起点の石岡市街地では、JR常磐線石岡駅の南側を通り、旧市街地を経由する複雑なルートを通ります。しかし、石岡つくば線バイパスの開通により、市街地からバイパスまでの区間は国道との重複区間となりました。筑波山地を越える区間は道幅が狭く、車両のすれ違いが困難な場所も存在します。また、不動峠付近は冬季に通行止めとなることがあります。

路線データ

起点：茨城県石岡市東石岡1丁目（国道6号交点）
終点：茨城県つくば市北条5297-4（国道125号交点）
総延長：27.130km
重用延長：3.762km
実延長：23.368km

歴史

この路線の歴史は古く、1920年（大正9年）に北条柿岡線が、1928年（昭和3年）には小幡石岡線がそれぞれ路線認定されたことに始まります。1959年（昭和34年）には、これら2つの路線が統合され、県道石岡筑波線として新たに認定されました。その後、1995年（平成7年）に現在の整理番号138に変更されています。

1990年代以降、バイパス整備が進められ、1999年（平成11年）には半田 - 月岡地区のバイパスが完成しました。さらに2017年（平成29年）には、石岡市と土浦市を結ぶ朝日トンネルが編入され、路線の利便性は大きく向上しています。

年表

1920年（大正9年）4月1日：北条柿岡線が路線認定。
1928年（昭和3年）3月1日：小幡石岡線が路線認定。
1959年（昭和34年）10月14日：北条柿岡線と小幡石岡線が統合され、県道石岡筑波線として路線認定。
1964年（昭和39年）7月3日：車両制限令に基づく指定区間を変更。
1969年（昭和44年）:
3月10日：狭隘路の拡幅改良を指定。
3月22日：恋瀬川に架かる府中橋を架け替え供用開始。
1971年（昭和46年）9月30日：国道125号旧道の一部を編入し、終点を変更。
1976年（昭和51年）12月27日：月岡 - 辻の旧道からバイパスに切り替え。
1977年（昭和52年）2月14日：起点を変更。
1983年（昭和58年）5月12日：フルーツライン完成に伴い、旧道を町道に降格。
1995年（平成7年）3月30日：路線名と整理番号を現在のものに変更。
1999年（平成11年）4月27日：半田 - 月岡間のバイパスが開通。
2000年（平成12年）8月14日：上記バイパス開通に伴い旧道が町道に降格。
2010年（平成22年）7月21日：石岡つくば線バイパスの一部区間を供用開始。
2012年（平成24年）1月17日：石岡つくば線バイパスが全線開通。
2013年（平成25年）1月31日：旧道が石岡市道へ降格。
2016年（平成28年）1月21日：平沢 - 北条間の拡幅改良を指定。
2017年（平成29年）6月1日：朝日トンネル区間を編入。

路線状況

石岡市月岡から土浦市大志戸までの区間は、緊急輸送道路として電柱の設置が制限されています。

バイパス

県道石岡つくば線バイパス（石岡市石岡 - かすみがうら市西野寺）: 国道355号と国道6号を結ぶ1.82kmのバイパス。
朝日トンネル（石岡市辻 - 土浦市大志戸）: 筑波山塊を貫通するトンネルで、広域道路フルーツラインの一部を構成します。

別名

フルーツライン: 笠間市から土浦市を結ぶ広域道路の一部で、本県道の一部区間も含まれます。

重複区間

茨城県道64号土浦笠間線
国道355号
国道6号

道路施設

府中橋（恋瀬川）
朝日トンネル（朝日峠）

地理

通過する自治体

茨城県
石岡市
かすみがうら市
石岡市
つくば市

交差する道路

国道6号
国道355号
国道355号バイパス
茨城県道64号土浦笠間線
茨城県道150号月岡真壁線
茨城県道236号筑波公園永井線（表筑波スカイライン）
茨城県道139号筑波山公園線
茨城県道19号取手つくば線
茨城県道213号長高野北条線
茨城県道14号筑西つくば線
国道125号

沿線

茨城県立石岡第一高等学校
JR石岡駅
不動峠
大池公園

脚注

注釈

（特になし）

出典

茨城県土木部『茨城県道路現況調書』

参考文献

（特になし）

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所

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