茨城県道236号筑波公園永井線

茨城県道236号筑波公園永井線：筑波山を彩る道

茨城県道236号筑波公園永井線は、茨城県石岡市から土浦市に至る全長約16kmの一般県道です。この路線は、通称「筑波パープルライン」として知られ、筑波山の美しい自然景観の中を走る観光道路としての性格と、山間部の林道としての性格を併せ持っています。

路線の概要

この県道は、大きく分けて二つの区間から構成されます。一つは、筑波山のつつじヶ丘から風返峠に至る「筑波スカイライン」区間。ここはかつて有料道路でしたが、現在は無料開放されています。もう一つは、風返峠から朝日峠を経て、土浦市永井地区に至る区間です。

「筑波スカイライン」は、筑波山の東側中腹を走り、筑波山ロープウェイへのアクセス路となっています。一方、風返峠から先は、東筑波の稜線に沿って進む、変化に富んだワインディングロードが続きます。この区間は、かつて「表筑波スカイライン」と呼ばれていましたが、こちらも現在は無料です。さらに、朝日峠から先は未舗装の林道区間となり、茨城県立中央青年の家付近まで続きます。

路線データ

起点: 茨城県石岡市小幡字横道2133番6地先（筑波山ロープウェイつつじヶ丘前）
終点: 茨城県土浦市永井（茨城県道53号つくば千代田線交点）
総延長: 15.962 km
重用延長: 0.010 km
未供用延長: 4.440 km
実延長: 11.512 km
自動車交通不能区間延長: なし

通称

この路線には、以下の通称があります。

筑波スカイライン: つつじヶ丘から風返峠までの区間。かつては有料道路でした。
表筑波スカイライン: 風返峠から朝日峠までの区間。こちらもかつて有料道路でした。
筑波パープルライン: 筑波スカイラインと表筑波スカイラインを合わせた総称。筑波山の紫峰に由来します。
フルーツライン: 土浦市から笠間市に至る広域道路の一部。朝日峠付近が本県道に指定されています。

歴史

1965年4月: 筑波スカイラインが供用開始。
1972年7月: 県道筑波公園永井線（整理番号391）が認定。
1974年10月: 表筑波スカイラインが供用開始。
1995年3月: 整理番号が236に変更。
2004年10月: 表筑波スカイラインが無料開放。
2006年4月: 筑波スカイラインが無料化され、本県道に移管。

路線状況

この路線は、筑波山の美しい自然の中を縫うように走ります。つつじヶ丘から風返峠までは、筑波山ロープウェイへのアクセス路として利用され、その後は尾根沿いのワインディングロードが続きます。路面は舗装されていますが、一部に未舗装の区間があります。新緑や紅葉の季節は特に人気が高く、渋滞が発生することもあります。

自転車での通行は可能ですが、原動機付自転車や自動二輪車は一部区間で通行が制限されています。また、筑波スカイライン区間では、19時から翌朝8時まで通行止めとなるため、ライダーは注意が必要です。

道路施設

富士見橋: ループ橋（つくば市筑波）
不動橋: 3径間鋼鈑桁橋（つくば市平沢 - 石岡市仏生寺）。不動峠の真上に架かり、下に県道138号線が通ります。

地理

起点のつつじヶ丘には、400台収容の駐車場があり、ここからロープウェイで筑波山に登ることができます。道路は尾根に沿っているためカーブが多いですが、展望は抜群で、関東平野を一望できます。

通過する自治体

茨城県
つくば市
石岡市
土浦市

この路線は、筑波山地の稜線を走るため、何度も市境を越えていきます。

交差する道路

茨城県道42号笠間つくば線（つくば市筑波 - 石岡市小幡）
茨城県道138号石岡つくば線（つくば市平沢 - 石岡市小幡） - 立体交差のため直接接続はしていません。
茨城県道53号つくば千代田線（終点・土浦市永井）

沿線施設

筑波山
筑波山ロープウェイつつじケ丘駅
茨城県立中央青年の家

脚注

注釈

出典

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』
「角川日本地名大辞典」編纂委員会;竹内理三 編『角川地名大辞典8茨城県』
須藤英一『新・日本百名道』

関連項目

茨城県の県道一覧
無料開放された道路一覧
水郷筑波国定公園
頭文字D Fourth Stage (作中でフルーツラインが舞台)
頭文字D ARCADE STAGE4

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所
* 茨城県道路公社

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