茨城県道249号山方水府線

茨城県道249号山方水府線について

茨城県道249号山方水府線（いばらきけんどう249ごう やまがたすいふせん）は、茨城県の常陸大宮市から常陸太田市に向かう一般的な県道であり、その全長は約13.883 kmです。この道路は、両市を結ぶ重要な交通路の一部ですが、一部には未開通部分も存在します。

概要

本県道は、常陸大宮市の西野内から始まり、常陸太田市の天下野までの区間を結んでいます。この道路の起点と終点の自治体名は、平成の大合併に伴い改称され消滅しましたが、路線名はそのまま残されています。八溝山地に挟まれた地域では道が途切れており、これが交通の支障となっています。

路線データ

• - 起点：常陸大宮市西野内字蛙田1248番地先

（茨城県道29号常陸太田那須烏山線・茨城県道36号日立山方線・茨城県道62号常陸那珂港山方線交差点）

• - 終点：常陸太田市天下野字町4774番1地先

（茨城県道33号常陸太田大子線交差点）

• - 総延長：13.883 km
• - 不通区間：4.065 km

歴史

この県道は1993年に前身となる県道折橋山方線が一部国道に昇格したことから、改めて新たな路線として認定されました。そして1995年には現在の整理番号249に変更され、今日に至ります。この間の歴史を振り返ると、1959年には県道天下野山方線として路線認定されるなど、長い歴史があることがわかります。

年表

• - 1959年：県道天下野山方線が路線認定。
• - 1965年：県道折橋山方線と改称し、起点を里美村まで延長。
• - 1993年：山方水府線として新たに路線認定。
• - 1995年：整理番号249に変更。
• - 2021年：待避所の設置を目的とした道路区域が指定される。

路線状況

未開通の区間があるため、この道は地域間の交通路としては十分に機能していません。その大半は常陸大宮市の諸沢地区にあるため、同地域にとっては生活道路の役割を果たしています。一般的に、路幅は1から1.5車線で、特に山の奥へ行くほど道幅が狭くなり、最小幅員2.8mの場所では車同士のすれ違いが非常に困難な状況となります。雨量が多いと通行止めになる区間も存在し、安全運行が求められています。

道路施設

沿線に位置する代表的な橋には、諸沢川に架かる蛭田橋と下平橋があります。これらの橋は通行の要所であり、地元住民や通行者にとって重要な役割を果たしています。

地理

この県道は自然豊かな山間部を通っており、沿道には様々な集落が点在しています。不通区間付近では崖沿いの斜面を走る部分があり、線形が悪く高低差も大きいのが特徴です。また、この不通区域は自然環境保全地域に指定されており、多様な動植物が生息しています。

まとめ

茨城県道249号山方水府線は、その歴史の中で重要な役割を果たしてきましたが、未開通部分の影響から地域間交通にはまだ改善の余地があります。安全や交通利便性を向上させるための施策が求められています。

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