茨城県道281号平友部停車場線

茨城県道281号平友部停車場線

茨城県道281号平友部停車場線は、茨城県笠間市に位置する、JR常磐線友部駅と周辺地域を結ぶ県道です。この路線は、涸沼川沿いの橋爪地区を起点とし、友部駅に至る、全長3.7kmほどの道路です。

路線の特徴

この県道の大きな特徴は、その線形にあります。起点の橋爪地区から友部駅へ向かう途中、旭町付近で大きく屈曲し、逆L字型を描いています。この屈曲地点は、かつて海軍筑波航空隊友部飛行場の正門があった場所です。戦時中、この道路は、正門から北側の友部駅方面と南西側の石岡方面を結ぶ軍用道路として重要な役割を果たしていました。

路線データ

起点: 笠間市橋爪（国道355号・茨城県道16号大洗友部線交点）
終点: 笠間市友部駅前（JR常磐線 友部駅南口）
総延長: 3.720 km
重用延長: 0.010 km
未供用延長: なし
実延長: 3.710 km
自動車交通不能区間延長: なし

歴史

この路線の歴史は、1959年（昭和34年）にまで遡ります。当時の茨城県は、西茨城郡友部町大字平町を起点とし、同じく友部町大字友部の友部停車場を終点とする区間を、県道平友部停車場線として認定しました。

その後、1995年（平成7年）に整理番号が281に変更され、現在に至っています。

この道路の歴史を年表形式でまとめると、以下のようになります。

1895年（明治28年）7月1日：友部駅が開業。
1923年（大正12年）4月1日：現在の路線の前身である友部停車場友部線が路線認定。
1935年（昭和10年）11月29日：大沢友部停車場線、大沢宍戸線が路線認定。
1959年（昭和34年）10月14日：現在の路線が路線認定（図面対照番号203）。道路の区域は、西茨城郡友部町大字平町の主要地方道石岡笠間線（現、国道355号現道）分岐から西茨城郡友部町大字友部の友部停車場までと決定。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号260から現在の番号（整理番号281）に変更。
2015年（平成27年）1月22日：笠間市橋爪 - 同市平町字大沢の現道（722m）を2車線化拡幅改良する区域に指定。

路線状況

この路線の一部区間は、災害発生時の被害拡大防止を目的とした緊急輸送道路に指定されており、道路用地内への電柱の新設が制限されています。具体的には、笠間市橋爪の橋爪はなさか交差点から、笠間市平町にある県道杉崎友部線との交差点までの区間が該当します。

地理

通過する自治体

茨城県
笠間市

交差する道路

茨城県道105号友部内原線（笠間市八雲）

沿線

国土交通省友部航空無線通信所（友部飛行場跡地）

参考資料

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』
茨城県土木部
水戸土木事務所（道路の管理事務所）

この県道は、地域の生活を支える重要な道路であると同時に、歴史的な背景も持つ道路です。

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