茨城県道34号竜ヶ崎阿見線

茨城県道34号竜ヶ崎阿見線

茨城県道34号竜ヶ崎阿見線は、茨城県龍ケ崎市から稲敷郡阿見町に至る、総延長28kmを超える主要地方道です。この道路は、地域の重要な交通軸として、都市部と郊外、そして工業地域を結びつけています。龍ケ崎市田町の大統寺前交差点から始まり、牛久市を経て阿見町の阿見坂下交差点に至るこの路線は、地域の経済活動や人々の生活に欠かせない存在です。

概要

この県道の大きな特徴の一つは、バイパス道路の整備が進んでいる点です。特に、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）の阿見東インターチェンジ（IC）と接続するバイパスは、物流の効率化だけでなく、周辺地域の活性化にも貢献しています。龍ケ崎市内においても、中心市街地と竜ヶ崎ニュータウン龍ケ岡地区を結ぶバイパスが整備され、都市機能の強化に役立っています。

路線データ

起点：茨城県龍ケ崎市田町（大統寺前交差点）
終点：茨城県稲敷郡阿見町大字青宿（阿見坂下交差点）
総延長：28.171 km
実延長：28.000 km
主な区間幅員：バイパス区間30m(車道部13m/4車線または6.5m/暫定2車線)

歴史

この道路の歴史は、1977年（昭和52年）に主要地方道に昇格したことに始まります。それ以前は、県道木原竜ヶ崎線や県道幸谷阿見線の一部として存在していました。1995年（平成7年）には、茨城県道の再編により現在の整理番号34に変更され、現在に至っています。

年表

1959年（昭和34年）：前身となる県道木原竜ヶ崎線、県道幸谷阿見線が路線認定
1977年（昭和52年）：主要地方道竜ヶ崎阿見線として路線認定、同時に旧路線廃止
1986年（昭和61年）：竜ケ崎市内で新道供用開始
1987年（昭和62年）：牛久市内でルート変更
1989年（平成元年）：竜ケ崎市内で新道開通
1993年（平成5年）：主要地方道に指定
1995年（平成7年）：整理番号が34に変更
2000年（平成12年）：一部区間が重量制限道路に指定
2001年（平成13年）：一部区間が重量制限道路に指定
2004年（平成16年）：一部区間が高さ制限道路に指定、阿見町内でバイパス一部開通
2005年（平成17年）：阿見町内でバイパス一部開通
2007年（平成19年）：阿見町内でバイパス一部開通
2009年（平成21年）：阿見町内で電線共同溝整備、バイパス一部開通
2010年（平成22年）：阿見町内で電線共同溝整備
2011年（平成23年）：阿見町内でバイパス一部開通
2014年（平成26年）：牛久市、阿見町で旧道が廃道、バイパス一部開通
2015年（平成27年）：阿見町内バイパスが4車線化
2017年（平成29年）：阿見東IC間バイパス4車線化
2021年（令和3年）：牛久市内でバイパス道路の区域を指定
2022年（令和4年）：バイパス4車線化、一部区間が重量・高さ制限道路に指定
2024年（令和6年）：旧道区間の除外、区間追加

路線状況

この路線は、緊急輸送道路としての役割も担っており、災害時の被害拡大を防ぐため、一部区間では電柱の新設が制限されています。これは、道路の機能を維持し、迅速な復旧作業を可能にするための措置です。

バイパス

特に注目されるのが、牛久市久野町から阿見町島津に至る、全長約7.2kmのバイパス道路です。このバイパスは、圏央道の阿見東ICへのアクセスを向上させ、沿線には大型商業施設「あみプレミアム・アウトレット」があります。これにより、商業と物流の発展に大きく寄与しています。

通称・別名

たつのこ通り：龍ケ崎市内を縦断する区間の通称
いぶきの丘大通り：阿見町吉原地区のバイパスの愛称
海軍道路：一部区間が旧海軍の建設した道路

重複区間

茨城県道68号美浦栄線：牛久市久野町 - 牛久市正直町
国道125号：阿見町島津〜阿見町青宿

道路施設

学校橋（龍ケ崎市）
東田橋（龍ケ崎市）
正直橋（龍ケ崎市 - 牛久市境）
塙橋（牛久市）

交通量

バイパス阿見町追原 - 吉原区間：5,593台/日（平成22年度調査）

地理

路線は、茨城県南部の稲敷台地を通り、高低差の少ない平坦な地形が特徴です。起点付近は龍ケ崎市の中心市街地、終点付近は阿見町の市街地となっています。

通過する自治体

龍ケ崎市
牛久市
稲敷郡阿見町

交差する道路

現道

茨城県道5号竜ヶ崎潮来線（起点）
茨城県道243号八代庄兵衛新田線
国道408号
茨城県道68号美浦栄線
茨城県道25号土浦稲敷線
国道125号阿見美浦バイパス
茨城県道203号荒川沖阿見線・茨城県道231号稲敷阿見線
国道125号（終点）

バイパス

首都圏中央連絡自動車道 阿見東インターチェンジ
茨城県道25号土浦稲敷線
茨城県道231号稲敷阿見線
国道125号阿見美浦バイパス
国道125号

沿線にある施設など

流通経済大学
牛久大仏
東京医科大学茨城医療センター
あみプレミアム・アウトレット
阿見東部工業団地

まとめ

茨城県道34号竜ヶ崎阿見線は、龍ケ崎市と阿見町を結ぶ、地域にとって重要な道路です。バイパスの整備により、交通の利便性が向上し、経済活動の発展に貢献しています。今後も、この道路は地域社会の発展を支える重要なインフラとして、その役割を果たし続けるでしょう。

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