茨城県道504号潮来土浦自転車道線

茨城県道504号潮来土浦自転車道線：霞ヶ浦を巡るサイクリングロードの記憶

茨城県道504号潮来土浦自転車道線は、かつて茨城県潮来市から土浦市を結んでいた自転車専用道路です。通称「霞ヶ浦自転車道」とも呼ばれ、霞ヶ浦の美しい湖岸線を走るサイクリングルートとして、多くの人々に親しまれていました。しかし、2016年に茨城県道501号桜川土浦自転車道線と統合され、現在は茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線の一部となっています。

概要

この自転車道は、霞ヶ浦の東岸沿いを約40kmにわたって整備する計画で、水郷北斎公園を起点として、行方市、かすみがうら市を経由し、土浦港付近に至るルートでした。既存の堤防上の護岸管理道路を活用して整備が進められましたが、全線開通には至りませんでした。整備された区間は、潮来市と行方市の一部、そして、かすみがうら市田伏〜牛渡地区でした。

2015年、茨城県は新たなサイクリング環境整備事業として「（仮称）水郷筑波サイクリングコース」構想を発表しました。これにより、茨城県道501号桜川土浦自転車道線（つくばりんりんロード）と統合され、新たな路線として茨城県道505号桜川土浦潮来自転車道線が誕生しました。

路線データ

起点: 茨城県潮来市牛堀
終点: 茨城県土浦市川口1丁目
重要な経過地: 行方市、かすみがうら市
総延長: 12.374 km
重用延長: 0.029 km
未供用延長: なし
実延長: 12.345 km
計画延長: 約40 km
通称・愛称: 霞ヶ浦自転車道

歴史

2000年10月19日、県道牛堀土浦自転車道線として路線認定されました。2001年4月には、市町村合併により路線名が現在の潮来土浦自転車道線に変更されました。その後、毎年少しずつ供用区間を延長していましたが、全線開通には至らず、2016年3月31日に路線廃止となりました。

年表

2000年10月19日：牛堀土浦自転車道線（整理番号504）として新規路線認定。
2001年4月1日：潮来土浦自転車道線に改称。
2002年4月8日：潮来市永山地内と、行方郡麻生町の一部区間が道路区域決定。
2002年6月24日：行方郡玉造町の一部区間が道路区域決定。
2003年7月17日：玉造町の一部区間と、新治郡霞ヶ浦町の一部区間が開通。
2005年9月15日：玉造町の一部区間が自転車専用道路に指定。
2006年3月30日：潮来市永山の一部区間と、行方市麻生の一部区間が自転車歩行者専用道路に指定。
2006年3月31日：かすみがうら市志戸崎と牛渡の一部区間が開通。
2009年3月19日：かすみがうら市牛渡の一部区間が開通。
2009年3月23日：潮来市大字永山地内の一部区間が開通。
2009年9月28日：潮来市永山（起点付近）の一部区間を指定除外。
2012年2月16日：かすみがうら市牛渡の一部区間が開通。
2013年7月11日：かすみがうら市牛渡の一部区間が開通。
2014年7月22日：かすみがうら市牛渡の一部区間が開通。
2015年4月30日：かすみがうら市牛渡の一部区間が開通。
2016年3月31日：桜川土浦自転車道線・潮来土浦自転車道線が路線廃止。
2016年4月1日：前日に廃止された2路線を統合し、県道桜川土浦潮来自転車道線（整理番号505）として路線認定。

重複区間

国道354号（霞ヶ浦大橋、行方市玉造 - かすみがうら市田伏）
茨城県道263号土浦港線（土浦市川口2丁目）

地理

この路線は、霞ヶ浦の沿岸に点在する公園や文化施設を結ぶことを目指していました。地勢は、霞ヶ浦湖畔の堤防を利用した平坦な道で、霞ヶ浦の豊かな自然を身近に感じることができます。霞ヶ浦大橋では、国道354号と重複する区間があります。

通過する自治体

茨城県
潮来市
行方市
かすみがうら市
土浦市

交差する道路

国道354号（行方市玉造）
国道354号（かすみがうら市田伏）
茨城県道263号土浦港線（土浦市川口2丁目）
茨城県道501号桜川土浦自転車道線（土浦市川口1丁目）

沿線

霞ヶ浦
水郷北斎公園（潮来市牛堀）
麻生温泉・白帆の湯（行方市麻生）
天王崎公園（行方市麻生）
高須崎公園（行方市玉造）
道の駅たまつくり（行方市玉造）
歩崎公園、かすみがうら市水族館（かすみがうら市坂）

参考文献

茨城県土木部『『茨城県道路現況調書』平成26年4月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧
日本の自転車道一覧

外部リンク

茨城県土木部
茨城県土木部 潮来土木事務所（潮来市区間の道路の管理事務所）
茨城県土木部 鉾田工事事務所（行方市区間の道路の管理事務所）
* 茨城県土木部 土浦土木事務所（かすみがうら市・土浦市区間の道路の管理事務所）

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