茶櫃

茶櫃（ちゃびつ、あるいはちゃひつ）とは、煎[[茶]]道具一式を収納するための蓋付き容器です。形状は高さの低い円筒形が一般的で、蓋は盆としても使用できる機能的なデザインが特徴です。

本来、「櫃」とは蓋付きの大型の木箱全般を指す言葉であり、茶櫃もその一種と言えます。材質は伝統的には木製でしたが、近年ではプラスチック製のものも見られます。

茶櫃は、かつては日本の家庭に一台は必ずあると言えるほど普及していました。少し前のホームドラマなどでは、ちゃぶ台の横に置かれた茶櫃が、日常の風景として描かれていたものです。

しかし、ペットボトル入りのお茶の普及やライフスタイルの変化により、一般家庭からは急速に姿を消しつつあります。現在では、古い民宿や旅館などで、時折その姿を見かける程度となっています。

煎[[茶]]道の各流派では、この茶櫃を使ったお手前を、入門編として設定していることが多いです。この場合、茶道具として本来の木製の茶櫃が用いられます。

関連のある道具

千歳盆：茶道具の一種で、盆点前で使われる。
提籃：持ち手がついた籠で、茶道具を運搬する際に使用する。
* 器局：茶道具を置くための棚。

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