草津パーキングエリア

草津パーキングエリアの概要

草津パーキングエリア（草津PA）は、滋賀県の大津市と草津市に跨る名神高速道路上に位置しています。このエリアは、特に新名神高速道路の建設に伴い、大津連絡路との接続ポイントとして重要な役割を果たしています。草津PAの特徴の一つは、ジャンクションが併設されている点で、これは日本の高速道路において非常に珍しい構造です。

歴史と発展

2008年に新たに給油所が開設され、これにより大津SAを通過することなく京滋バイパスから直接給油できる利便性が向上しました。この変更により、ガソリンスタンドの間隔が最大約150kmから約100kmに短縮され、ドライバーにとっては非常に嬉しいニュースとなりました。売店については、名神高速道路の6車線化工事に伴い、上下線ともに新しい場所に移転しています。上り線の旧PA跡地は、第2PAとして利用されており、こちらにはトイレや自動販売機も設置されています。

2010年には上り線の売店がリニューアルオープンし、その外観は草津宿本陣をイメージした和風の瓦屋根が特徴です。売場面積は約1.5倍に拡大され、利用者が増えたことからショッピングコーナーとフードコートは24時間営業を開始しました。さらに、同年には名神高速道路内で初めてのシャワーステーションが設置され、マッサージチェアやコインランドリーも併設されたため、長旅の疲れを癒やすことができるようになりました。

設備とサービス

草津PAはパーキングエリアの枠を超えて、充実したサービスを提供しています。上り線には、大型車121台、小型車163台分の駐車スペースがあり、トイレも充分に整備されています。男性用トイレは和式と洋式があり、女性用トイレも同様に多様な形式が用意されています。また、車椅子専用トイレも設置され、福祉対応も意識されています。

ガソリンスタンドは24時間営業で、便利な立地にあります。さらに、スナックやショッピングエリア、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」も24時間利用可能です。特に注目されるのは、草津PAで販売される「カール」スナック菓子で、過去に東日本で販売が終了した後も人気を誇ります。

特異な出来事

草津PA周辺は1984年に発生した「グリコ・森永事件」においてもメディアに取り上げられた地域です。この事件では、犯人からの指示書が当PA付近で発見され、後に不審な車両が草津市内で見つかりました。こうした歴史的背景が草津PAの注目度を一層高めています。

利便性とアクセス

上り線の草津PAは草津JCTに近く、アクセスも良好です。利用後に新名神方面へ進む便は制限されていますが、それ以外には大津市や草津市の観光スポットへも便利にアクセスでき、多くのトラベラーにとって立ち寄りやすい位置にあります。

草津PAはレストランやインフォメーションといった従来のサービスエリアにはないものの、24時間営業のショッピングモールがあり、素晴らしい旅行の中継地点として機能しています。

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