荒川昇治

荒川昇治（あらかわ しょうじ）

概要

荒川昇治は1924年4月15日に滋賀県で生まれ、プロ野球選手として活躍した捕手です。彼の野球キャリアは1940年代後半から1950年代にかけて、特に松竹ロビンスでの活躍で知られています。現役時代の特徴としては、その俊足さと打撃力であり、特に捕手としての盗塁記録が注目されています。

経歴

荒川は八幡商業学校を卒業後、昭和製鋼でノンプロとして経験を積み、1947年に太陽ロビンスへ入団しました。入団初年から二塁手として115試合に出場し、その後は内野のユーティリティプレイヤーとしても起用されました。しかし、徐々に捕手としての出場が増え、1948年10月5日の試合ではサヨナラホームスチールという華々しい記録も達成しました。

1950年には捕手に専念するようになり、真田重蔵や江田貢一、大島信雄といった投手陣とのコンビネーションが評価されました。同年、松竹ロビンスはリーグ優勝を果たし、彼もその貢献者の一人として名前が挙げられます。また、打撃面でもチームの水爆打線の一翼を担い、その意外性のある打撃で攻撃力を支えました。その活躍により、1950年にはベストナイン賞も受賞しました。

1951年オフに大洋ホエールズに移籍し、1953年には古巣の松竹と合併することになります。しかし、この年のレギュラー争いに敗れ、控え捕手となりました。翌1955年、毎日オリオンズに移籍し、その年限りで選手生活を終えました。

選手としての特徴

荒川は捕手としては珍しく、走塁能力に優れていました。1950年の水爆打線では25盗塁を記録し、その後も1952年には32盗塁を達成しました。この記録は、NPBにおいて捕手としての最多盗塁記録となっており、彼の俊足ぶりを証明するものです。荒川と吉原正喜の二人だけが捕手として30盗塁以上を達成しています。このような特殊な能力から、時には1番や2番打者として起用されることもありました。

詳細情報

荒川のキャリアを振り返ると、彼のプレースタイルは捕手としての守備だけでなく、攻撃面でもチームに大きなインパクトを与えました。太陽ロビンスは1948年に球団名を変更し、1950年には松竹ロビンスとしても知られるようになりました。また、1953年には大洋ホエールズに移籍し、その後の選手生活に変化が訪れました。

彼が選出されたベストナインは1950年で、オールスターゲームにも1951年に出場しています。背番号は、1947年から1954年まで24番を、1955年には56番をつけていました。

最後に

荒川昇治は、滋賀県出身の名捕手として、プロ野球史に名を刻んだ選手です。彼の存在は多くのファンの記憶に残り、今なお佐賀の晴れた日を思い起こす一人のプロ野球選手として語り継がれています。

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