荒谷朋恵

荒谷朋恵（あらたに ともえ）

荒谷朋恵は、日本で高く評価されている女性アニメーターおよびアニメ演出家であり、任天堂に所属しています。彼女はアニメにおけるキャリアを通じて、多くの人気作品に携わり、特に作品のキャラクターデザインや作画監督としての役割が際立っています。

来歴・人物

彼女は1999年にTV版『AIR』のキャラクターデザインや総作画監督として知られるようになり、その後の作品として『犬夜叉』でも演出を担当しました。演出デビューを飾ったのは、『東京アンダーグラウンド』の第13話「約束 リボンにこめた想い」であり、これが彼女の職業人生の大きなステップとなりました。以降、『犬夜叉』の演出を数年続けた後、一時作画職中心に戻りました。

また、京都アニメーションのオリジナルアニメ『MUNTO』では、キャラクターデザインと作画監督を務め、『AIR』ではその功績が評価され、同作品の総作画監督にもなりました。作画や演出を同時に行うことが多かった彼女は、特に『らき☆すた』において脚本にも参加し、その第19話「二次に本質あり」では脚本、絵コンテ、演出、作画監督を一手にこなしました。このような複数の役割を果たすことで、彼女は業界内での存在感を確立しました。

荒谷は京都アニメーションのウェブサイトでは「点」または「みかん（腐ったみかん）」というキャラクターとして自己表現を行っており、ファンの間で話題になることもあります。2010年には京都アニメーションを退職し、任天堂に転職。その後、同社が制作するゲームの映像演出や監修を担当しています。旧名義として「うかのみたまじん」という名前も知られています。

参加作品

荒谷朋恵の主要な参加作品は多岐にわたります。以下に一部の代表的な作品を紹介します。

テレビアニメ

• - 1999年

パワーストーン（原画）
天使になるもんっ!（原画）
ドラえもん（原画）

• - 2000年 - 2004年

犬夜叉（絵コンテ・演出・原画）

• - 2006年

涼宮ハルヒの憂鬱（絵コンテ・演出・作画監督・原画・OP原画）

• - 2007年

らき☆すた（脚本・絵コンテ・演出・作画監督・原画・OP原画）

• - 2009年

空を見上げる少女の瞳に映る世界（キャラクターデザイン・作画監督・OPED作監・ED絵コンテ・演出）

劇場アニメ

• - 2000年

劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI（原画）

• - 2009年

天上人とアクト人最後の戦い（キャラクターデザイン・作画監督）

OVA

• - 2003年

MUNTO（キャラクターデザイン・総作画監督）

ゲームソフト

• - 2010年

ドンキーコング リターンズ（Storyboard）

• - 2017年

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド（Cinematic Design）

終わりに

荒谷朋恵は、その幅広いスキルセットと独自のセンスを持ちながら、日本のアニメーション界で重要な役割を果たしてきたアニメーターです。彼女の作品は多くのファンに愛され続けています。現在も任天堂にて新たな挑戦に邁進しており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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