荒野のダッチワイフ

荒野のダッチワイフ

『荒野のダッチワイフ』は、1967年に公開された日本映画。別題として『恐怖人形』とも呼ばれる。

あらすじ

物語は、拳銃使いの殺し屋ショウ（港雄一）が、不動産経営者ナカ（大久保鷹）から依頼を受けるところから始まる。ナカの恋人サエ（辰巳典子）が誘拐され、その主犯格がナイフ使いの殺し屋コウ（山本昌平）だと判明する。コウは、かつてショウの恋人ミナ（渡みき）を殺害した男だった。復讐を誓うショウは、コウとの再会を果たす。二人は翌日の「三時」に決闘することを約束するが、コウはショウが女を殺された因縁の「午後三時」と思い込んでいる隙をつき、「午前三時」に急襲をかける。

キャスト

港雄一
山本昌平
麿赤児
大久保鷹
渡みき
津崎公平
辰巳典子
山谷初男

製作

監督・脚本を務めた大和屋竺は、本作の着想を山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』から得ている。また、アンブローズ・ビアスの短編小説『アウルクリーク鉄橋での出来事』、およびその映画化作品であるロベール・アンリコ監督の『ふくろうの河』も、本作の元ネタとして挙げられている。

音楽面では、監督の第一作『裏切りの季節』でも起用されたジャズピアニストの佐藤允彦に加え、ジャズ喫茶「新宿PIT INN」で知り合った相倉久人にサウンドトラックの製作を依頼。このことがきっかけとなり、山下洋輔カルテットが本作の映画音楽を手がけることになった。

評価

批評家のジャスパー・シャープは、著書『Behind the Pink Curtain: The Complete History of Japanese Sex Cinema』の中で、本作を「おそらく今までに作られたなかで最も風変わりなピンク映画だ」と評している。

外部リンク

荒野のダッチワイフ - 日本映画データベース
荒野のダッチワイフ - allcinema
荒野のダッチワイフ - KINENOTE
荒野のダッチワイフ - IMDb（英語）

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