荒野の七人・真昼の決闘

映画『荒野の七人 真昼の決闘』の概要

『荒野の七人 真昼の決闘』は1972年に公開されたアメリカの西部劇映画です。この映画は、黒澤明監督による名作『七人の侍』を基にした大ヒット作『荒野の七人』の続編であり、全体で4作目にあたります。ただし、前の3作のストーリーとは直接の関連性がなく、独自のプロットが展開されます。この作品において、主演のクリスは悪役として知られるリー・ヴァン・クリーフが演じています。

ストーリーの紹介

物語は、メキシコの国境に近い町を舞台に展開します。クリスは非情な保安官としての職務をこなし、愛する妻アリラとともに安定した生活を送っています。しかし、ある日、元新聞記者を名乗る男ノアから伝記を出版する提案を受けます。クリスは内容のいい加減さに不安を覚えながらも、「どうせ誰かが書く」との言葉に心を動かされ、共に執筆を始めます。

その後、町外れで命を救った元賞金稼ぎのジム・マッケイがクリスに助けを求めに来ます。ジムは現在小さな村の保安官を務めており、メキシコのファン・デ・トロ率いる山賊団から頻繁に襲撃を受けて困っていました。かつての恩人の依頼ではありましたが、クリスは危険を冒したくないと申し出を断ります。

翌日、妻アリラが懇願する中、クリスは強盗犯シェリー・ドノバンを釈放します。しかし、彼はその後不良仲間のアラン兄弟と共に銀行を襲い、クリスは負傷し意識を失います。さらにアリラは彼らに連れ去られてしまいます。クリスは重傷を負いながらも妻の救出に向かい、ノアも同行しますが、残念ながらアリラは見つかったときには無残な姿となっていました。

復讐心に燃えるクリスはアラン兄弟を射殺し、引き続きシェリーを追跡します。その過程で再びジムの村の男たちに遭遇しますが、クリスは彼らを助けずに立ち去ります。その後、村はシェリーによって手引きされた山賊に襲われ、男たちは皆殺しにされてしまいます。ジムもまた、シェリーと相打ちになり無惨な姿で見つかります。

クリスは村の状況を知り、急遽駆けつけたものの、村はすでに襲撃を受けて女性たちが教会に押し込められている。村を救うため、クリスは昔捕まえた無法者たちを仮釈放させ、兵力を集めます。彼らはデ・トロの留守を狙いアジトを襲撃し、武器とデ・トロの愛人を奪い返し、村の防御態勢を整えます。

数日後、デ・トロの一行が村を襲い、激しい銃撃戦が繰り広げられます。クリスは仲間の犠牲を払いながらも、ついにデ・トロを討ち取り、山賊たちを追い払うことに成功します。戦後、クリスは村の保安官として生活することを決意し、ローリーと結ばれます。

製作スタッフ

この作品は、ジョージ・マッコーワンが監督を務め、ウィリアム・A・カラハンが製作に携わりました。脚本はアーサー・ロウが担当し、音楽はエルマー・バーンスタインが手掛けています。撮影はフレッド・コーネカンプ、美術はジョン・T・マッコーマックが行い、編集はウォルター・トンプソンが担当しました。音響効果はジョン・キーンが手がけています。

『荒野の七人 真昼の決闘』は、過去の名作を受け継ぎながらも独自のストーリーを展開し、多くの西部劇ファンから支持され続けています。

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