荒金久雄

荒金 久雄（あらかね ひさお）

荒金久雄は1978年8月1日生まれ、大分県別府市出身の元プロ野球選手です。ポジションは外野手で、右投右打の選手でした。彼のプロキャリアは、主に福岡ダイエーホークス（後の福岡ソフトバンクホークス）及びオリックス・バファローズでの活躍に流れ込みました。

プロ入り前の経歴

荒金は中学校までは投手としてプレーしていましたが、PL学園高校に進学後、外野手に転向しました。高校3年時には、第78回全国高等学校野球選手権大会に出場し、3回戦進出を果たします。チームメイトには後のプロ選手である前川克彦がいました。その後、青山学院大学に進学。大学では3年次に大学選手権を制覇し、東都大学リーグでは97試合に出場し、359打数90安打を記録しました。2000年のドラフトで福岡ダイエーホークスから5位指名を受け入団、背番号は51に決まりました。

ダイエー・ソフトバンク時代

荒金は2001年に1軍デビューを果たし、初出場をスタメンで飾りました。さらに、この試合で高校時代のチームメイトの前川から初安打を記録します。2004年には村松の退団を受け、出場機会が増加。特に6月22日の試合でのサヨナラ打は、プロ初のものとなりました。夏場は主に中堅手として74試合に出場し、打率は.213ながらも3本塁打を達成します。

その後もプレーオフを含むいくつかの重要な試合で活躍しましたが、2009年には出場機会が減少。2010年にはオリックス・バファローズへトレードされ、背番号は50になりました。

オリックス時代

オリックスに入団後、荒金は即座に一軍昇格を果たし、特に交流戦では高い打率を保ちました。交流戦では打率.379を記録し、6月にはイチロー以来の3打席連続二塁打を放つ活躍を見せました。ところが、8月からは打撃不振に陥り、二軍降格を経験。最終的に2011年に一軍復帰し、同年にはサヨナラ打も記録しましたが、シーズンを通じて打率は.205に留まり、2012年に戦力外通告を受けました。

引退後の活動

引退後は、2012年12月にソフトバンクのスカウトに就任し、次世代選手の発掘に力を注ぎます。2021年からは育成担当として二軍や三軍を指導。2023年には野手統括兼守備走塁コーディネーターとして新たな役職に就くことが発表されました。

選手としての特徴

荒金選手の特徴は、俊足と好守にあります。打撃においてもパンチ力があり、状況に応じて柔軟なチームプレーを行うことで知られています。また、彼は非常に礼儀正しく、人との接触時には相手に体を向けて丁寧に挨拶をすることからも、その人柄が伺えます。

成績と記録

彼のキャリアを通じて、初出場は2001年9月30日、初安打は同日でした。初試合でまず結果を残して以降も、さまざまな記録を積み重ねました。オフには背番号の変更も経験しつつ、若手選手の育成にも貢献していく姿勢を見せています。

荒金久雄は外野手としての確かな技術と人間性を兼ね備えた選手であり、今後の指導者としての活躍にも注目です。

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