荻窪圭

荻窪 圭（おぎくぼ けい）

1963年に愛知県名古屋市で生まれた荻窪 圭は、日本のフリーライターであり、また古道研究家としても知られています。多岐にわたる分野で執筆活動を行い、特に技術系の話題や日本の歴史的な道筋に関する造詣が深い人物です。

来歴と活動の始まり

愛知県立旭野高等学校を経て、東京農工大学工学部の数理情報工学科を卒業しました。1980年代、パーソナルコンピュータが一般に普及し始めた黎明期から、早くも技術系ライターとしてのキャリアをスタートさせました。当時のパソコン雑誌を中心に執筆活動を展開し、急速に進化するコンピュータ技術に関する情報を分かりやすく伝える役割を担いました。この時期の活動は、日本のパソコン文化の形成期において重要な貢献を果たしたと言えるでしょう。

活動分野の拡大と古道研究

パソコン関連の記事執筆で評価を確立した後、その活動範囲は広がり、デジタルカメラの登場と普及に伴い、その批評や撮影技術に関する分野でも多くの執筆を手がけるようになります。機材の評価から実践的な撮影ノウハウまで、幅広い読者層に向けた情報を提供しました。また、近年は古道研究家としての顔も持ち、日本各地、特に東京の歴史的な道筋や地形に関する研究を深めています。単なる歴史の知識に留まらず、実際にその道を歩き、地形や痕跡から過去の景観を読み解く独自の視点からの研究は、多くの読者から支持を得ています。

主な著書

荻窪氏の著書は、その活動分野を反映して多岐にわたります。初期のパソコン関連技術解説書から、デジタルカメラのハウツー本、そして近年精力的に刊行されている古道・歴史探訪に関するものまで、多数の単著および共著があります。

パソコン・デジタル関連

『統合ソフトWorksこれ一本』 JICC出版局 1991年
『低価格パソコンウルトラ購入ガイド』 JICC出版局 1991年
『不良少年のパソコン学』（アサヒパソコン・ブックス）朝日新聞 1994年
『入門すぐに使えるMacintosh』 日本文芸社 1995年
『荻窪圭のiBook徹底活用術』 日本実業出版社 2000年
『小さな工夫でプロ級に! デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書) 宝島社 2006年
『パソコン100の速攻ワザ』（青春文庫）青春出版社 2008年
『デジカメ撮影のネタ帳』 エムディエヌコーポレーション 2009年

古道・歴史関連

『東京古道散歩』（中経の文庫）中経出版 2010年
『古地図とめぐる東京歴史探訪』（SB新書）SBクリエイティブ 2010年
『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド』（玄光社MOOK）玄光社 2012年
『東京古道探訪 江戸以前からの東京の古道を探る歴史散歩』 青幻舎 2017年
『古地図と地形図で楽しむ 東京の神社』 光文社 2017年
『東京「多叉路」散歩 交差点に古道の名残をさぐる』 淡交社 2020年

主な共著

『よいパソコン悪いパソコン』（牟田拓と共著）JICC出版局 1985年
『迷っているあなたのための実践MS‐WINDOWS』（田中亘、森幸也と共著）JICC出版局 1992年
『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60』（上原ゼンジ、桃井一至と共著）翔泳社 2010年

これらの著書からも分かる通り、黎明期のコンピュータ技術から現代のデジタルガジェット、そして都市の歴史や地形まで、幅広い好奇心と深い探究心を持って執筆活動を続けていることが伺えます。特に古道研究に関しては、多くの著作を通じてその魅力を伝え、新たな視点からの歴史探訪を提案しています。

外部リンク

混沌の屋形風呂（公式ブログ）
荻窪圭 (@ogikubokei) - X（旧Twitter）
荻窪 圭 (ogikubokei) - Facebook

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