菅大臣神社

菅大臣神社について



菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ)は、京都府京都市下京区菅大臣町に所在する神社で、その正式名称は「菅大臣社」(かんだいじんのやしろ)です。一般には、菅大臣天満宮(かんだいじんてんまんぐう)とも呼ばれ、菅公聖蹟二十五拝の第3番、さらに洛陽天満宮二十五社順拝の一社にも指定されています。

祭神について



この神社には、菅原道真公をはじめ、尼神(あまがみ)、大己貴命が祭神として祀られています。菅原道真公は、学問の神として信仰され、多くの人々が受験や勉学成就を願って参拝しています。

歴史



当社の歴史は、約1000年前に遡ります。社地は、かつて菅原道真公が住んでいた紅・白梅殿とされており、現在も境内には彼の産湯の井戸が残されています。この地は、道真公が大宰府へ左遷された際に詠んだ「飛梅の地」としても知られる重要な場所です。

神社の創建は、道真公の死後すぐのことと伝えられていますが、その後何度も兵火に見舞われました。鎌倉時代には神社が南北に分かれ、南社にあたる当社は「天神御所」や「白梅殿社」と呼ばれるようになり、北社は「紅梅殿社」として独立しました。応仁の乱後、慶長19年に菅家にゆかりのある曼殊院宮良恕法親王によって再興され、今日に至ります。

この神社は、天明の大火や元治の兵乱によっても再建されており、現在の本殿は天保6年(1835年)に造立された三間社流造という建築様式で、明治2年に当社に移築されました。その後、幣殿も新たに設けられ、八棟造りの形態が完成しました。

境内



境内にはいくつかの境内社が存在し、以下の社が祀られています。
  • - 摂社
- 柿本社(祭神:柿本人麻呂)
- 白太夫社(祭神:渡会春彦)
- 福部社(祭神:十川能福)
- 火御子社(祭神:火雷神)
- 老松社(祭神:島田忠臣)

  • - 末社
- 三玉稲荷社
- 春崎稲荷社

現地情報



所在地


京都府京都市下京区仏光寺通新町西入ル菅大臣町187-1

交通アクセス


最寄駅は阪急京都本線の烏丸駅と、地下鉄烏丸線の四条駅で、いずれも下車後徒歩約5分の距離です。

菅大臣神社は、古き良き歴史を持つ場所であり、訪れることで深い文化に触れることができる貴重なスポットです。参拝しながら、神社の由来や雰囲気をじっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

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