菅野善右衛門 (1853年生)

菅野善右衛門（かんの ぜんえもん）は、嘉永6年1月1日（1853年2月8日）に生まれ、明治43年（1910年）6月19日に没した、明治時代の政治家です。彼は衆議院議員を1期務めました。

菅野善右衛門は、菅野善三郎の次男として、のちの福島県伊達郡福田村（現在の川俣町）に生まれました。兄の吉太郎が夭折したため、31代菅野善右衛門として家督を相続しました。9歳の時には、吉田尚言の塾に入り漢学を修め、のちに北洲と号しました。

明治22年（1889年）に町村制が施行され福田村が成立すると、菅野善右衛門は同村の村会議員に当選し、その後村長として3期務めました。その他、信夫、伊達、安達三郡病院組織委員、三郡組合会議員、常設委員、福島県会議員、徴兵参事委員、伊達郡会議員、川俣絹織物工業組合長など、様々な公職を歴任し、地域社会に貢献しました。明治31年（1898年）7月には村長を辞任しています。

明治31年（1898年）8月の第6回衆議院議員総選挙において、菅野善右衛門は福島県第1区から憲政本党所属で出馬し、見事当選を果たしました。衆議院議員としては、懲罰委員を務めました。

菅野善右衛門の二男もまた、菅野善右衛門を名乗り、衆議院議員として活躍しました。

参考文献

山崎謙 編『衆議院議員列伝』衆議院議員列伝発行所、1901年。
人事興信所 編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
* 衆議院、参議院 編『議会制度七十年史 第11』大蔵省印刷局、1962年。

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