菅野文

菅野文（かんの あや）

1980年1月30日生まれの日本の漫画家。東京都出身。女性。

経歴

漫画家・朝基まさしのアシスタントを務めた後、2001年に白泉社の漫画雑誌『花とゆめ』1号に掲載された「ソウルレスキュー」でデビューしました。当初は『花とゆめ』を中心に活動していましたが、自身の作風が雑誌のカラーに縛られていると感じるようになり、より自由な表現を求めて『月刊プリンセス』へと活動の場を移しました。

2006年から2012年まで『別冊花とゆめ』で連載された「オトメン（乙男）」は、その斬新な設定と魅力的なキャラクターで人気を博し、『花とゆめ』本誌や『ザ花とゆめ』にも読み切りが掲載されるなど、大きな話題となりました。2009年にはフジテレビでテレビドラマ化もされ、幅広い層に知られるようになりました。

2022年1月には、画業20周年を記念した原画展「菅野文 画業20周年記念展 in TOWER RECORDS SHIBUYA 〜『オトメン（乙男）』『薔薇王の葬列』の軌跡〜」がタワーレコード渋谷店で開催され、多くのファンが訪れました。

作品の特徴

菅野文の作品は、少女漫画でありながら、従来の枠にとらわれない独特の世界観と、繊細な心理描写が特徴です。歴史やファンタジーを題材にした作品が多く、登場人物たちの複雑な感情や葛藤を丁寧に描くことで、読者の心を深く捉えます。

初期の作品では、可愛らしい絵柄が特徴でしたが、近年ではよりシャープで美麗な絵柄へと変化しています。特に「薔薇王の葬列」では、その画力が遺憾なく発揮され、緻密で美しい描写が読者を魅了しています。

主な作品

漫画

ソウルレスキュー（『花とゆめ』）
ココロに花を!!（『花とゆめ』）
北走新選組（『別冊花とゆめ』）
凍鉄の花（『花とゆめ』）
悪性 -アクサガ-（『別冊花とゆめ』）
オトメン（乙男）（『別冊花とゆめ』）
ひとりたち（短編集）
誠のくに（『別冊花とゆめ』）
薔薇王の葬列（『月刊プリンセス』）
薔薇王の葬列 外伝（『月刊プリンセス』）
冥王の柘榴（『チャンピオンクロス』）

画集

「薔薇王の葬列」イラスト集 荊棘の棺（秋田書店）

挿絵

ゆらひかる『とろけるほど奪われたい!』（白泉社花丸文庫）
愁堂れな『被害者探偵 その美貌、僕の推理に役立ててみないか?』（富士見L文庫）
真楠ヨウ『薔薇王の葬列 original novel 五つの幕間』（富士見L文庫）

イラスト

弱虫ペダル 公式アンソロジー 放課後ペダル（少年チャンピオン・コミックス）
弱虫ペダル 公式アンソロジー 放課後ペダル 2（少年チャンピオン・コミックス）
刀剣乱舞-ONLINE- アンソロジー -出陣準備中!-（プリンセス・コミックスDX）
「KING OF PRISM by PrettyRhythm」アンソロジー ストリートのカリスマ（プリンセス・コミックスDX）

師匠

朝基まさし

外部リンク

菅野文 (@kanno_aya) - X（旧Twitter）
菅野文『薔薇王の葬列』インタビュー 歴史のおもしろさ＝人間のおもしろさ!?　物心ついた頃から歴史が大好き！このマンガすごい！web

まとめ

菅野文は、多様なジャンルで活躍する才能豊かな漫画家です。その作品は、読者に深い感動と刺激を与え続けています。今後の更なる活躍が期待される漫画家の一人です。

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