菊地原 毅(きくちはら つよし)
元
プロ野球選手であり、現在はコーチとして活躍する菊地原毅は、
1975年3月7日に
神奈川県相模原市で生まれました。彼の野球キャリアは、小学3年生から始まり、地元の野球チーム「並木ヤンキース」に所属して技術を磨きました。
神奈川県立相武台高等学校でエースとして名を馳せ、特に夏の
全国高等学校野球選手権神奈川大会では28回連続無
失点を記録。この功績により関東の屈指の左腕
投手として期待されていましたが、甲子園出場は準々決勝での敗北により実現しませんでした。
プロ入りと広島時代
1992年のドラフトで、ヤクルトスワローズと広島東洋カープの競合の末、広島から2巡目で指名されて入団しました。最初の4年間は一軍
登板のチャンスが訪れず、厳しい時代を過ごしました。しかし、1997年に一軍初
登板を果たし、1998年には初の本格的なシーズンで
登板機会を得ました。
台湾での経験
1995年には台湾の
時報イーグルスに派遣され、異国でのプレーを経験しました。この時期は、彼の
投手としての可能性を広げる重要なステップとなりました。
第二次広島とオリックス時代
2001年には重要な左の中継ぎとして78試合に
登板し、
防御率4.91と悪化の傾向があったものの、当時の日本プロ野球シーズン最多
登板タイ記録を達成しました。しかし、2002年には怪我に悩まされることになります。2003年には復活の兆しを見せ、30試合に
登板し
防御率も改善。オフにはオリックス・バファローズに移籍し、「右の加藤、左の菊地原」と称される中継ぎ陣の一員として活躍しました。2005年にはリーグトップの71試合に
登板し、最優秀中継ぎ
投手のタイトルを獲得するなど、その存在感を示しました。
広島復帰と引退
オフには広島に復帰し、2013年に現役を引退するまで、様々な成績を残しました。特に、選手生活の最終年には負傷を乗り越えて
登板しており、引退試合では胴上げされながら現役生活に終止符を打ちました。彼の引退によって、台湾の
時報イーグルスに在籍していた選手たちも全員が現役を退くこととなりました。
引退後の活動
現役引退後、菊地原は広島の三軍
投手コーチとして指導にあたることになりました。その後、二軍
投手コーチを経て、2023年からは一軍
投手コーチに就任。選手たちに彼自身の経験や技術を伝えながら、チームの支援を続けています。菊地原毅は、選手としてのキャリアのみならず、その後の指導者としての成長も目ざましいものがあります。プロ野球界での彼の跡は、多くのファンや選手にとって忘れに残る存在となることでしょう。